列島の古代史 斉明女帝の「興事」と白村江の戦役

  • 荒木 敏夫(専修大学名誉教授)
講師詳細

 日本列島の古代史は、複雑で多様な展開を示しています。この講座は、大和・河内の倭王権の歴史とそれに協同、時に対抗した列島各地の歴史を織り交ぜながら、列島の古代の歴史を探ってみるものです。
 それは、古事記・日本書紀やその他の史資料の記述を確かめ、その意味を探ってみたり、各地の発掘にもとづく新しい事実を拾い集め、その意味を確かめたりする、少し手間のいることでもあります。新しく始まったこの講座は、日本古代史を改めて学び直してみたいと考えている方々の受講も歓迎いたします。

 今期は、譲位した大王皇極が、大王斉明として重祚し、白村江の戦役で死去するまでの七世紀後半の列島の古代史を考えてみます。
重祚した斉明女帝の事蹟を記す『日本書紀』「斉明紀」は、とても面白い記事、不可思議な記事に満ちています。そうした記事にはさまれ、飛鳥の大土木工事や北方遠征が記され、白村江の戦役が記されます。
これらの記述は、発掘調査によって裏付けを得られたものが多くあり、また、王権研究の視角からの再検討によって、全く新しい斉明女帝と七世紀の歴史像が提示されてきている。それらを六回の講義でお話しいたします。
(講師・記)‘17年4月開講

<各回のテーマ>
7/2  「鬼神」に魅入られた女帝-「斉明紀」の記す七世紀-
7/16  斉明女帝の「興事(おこしごと)」-「斉明紀」の考古学-
8/6   葛城(中大兄)皇子・中臣鎌足・蘇我倉山田麻呂
8/20  阿倍比羅夫の北方遠征-七世紀後半の北方情勢-
9/3   白村江の戦役1-その準備から斉明「親征」- 
9/17  白村江の戦役2-戦役の大敗と戦後対応-

★はじめてお受けいただく方には、カラーの地図をお渡しできます。受付にてお申し出ください。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

この講座は終了しました
日程
2019/7/2, 7/16, 8/6, 8/20, 9/3, 9/17
曜日・時間
第1・3・5 火曜 10:00~12:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,496円 
その他
※必要な資料は当日教室にて配布します。
※2017年4月開講。時代を追って進めています。途中からの受講も歓迎です。

講師詳細

荒木 敏夫(アラキ トシオ)
1946年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。1987年から専修大学文学部教授、同大学の文学部長、副学長を歴任。専攻は日本古代史。主な著書に、『日本古代の皇太子』(吉川弘文館、1985年)、『可能性としての女帝-女帝と王権-』(青木書店、1999年)、『日本古代王権の研究』(吉川弘文館、2006年)、『日本の女性天皇』(文庫版)(小学館、2006年)、『古代天皇家の婚姻戦略』(吉川弘文館、2013年)、『日本古代の王権』(敬文舎、2013年)。