「新古今和歌集」の世界

  • 谷 知子(フェリス女学院大学教授)
講師詳細

~冬の歌を読む~                               
新古今和歌集は、後鳥羽院が藤原定家達歌人に命じ、また自ら精撰した、第八番目の勅撰集後です。全20巻、総歌数は1980首。収められた和歌は、万葉集から平安時代を経て鎌倉初期に至るまでの歌人たちの歌で、歌人数は400名ほどです。最多数入集歌人は西行で、慈円、良経、俊成、式子内親王、藤原定家などが続きます。紀貫之や和泉式部、柿本人麻呂といった、古い時代の歌人の和歌も含みます。古今集を規範とし、本歌取や題詠という新たなレトリックを用い、艶・幽玄という美意識に支えられた新古今和歌集の世界は、日本文学、日本文化の一つの頂点、最高峰を示しています。
 今期は、冬歌の551番~590番の初冬の歌群を読み、初冬・落葉・木枯らしといった初冬の景物、名取川・鳥羽殿・秋篠・生駒などの歌枕、『万葉集』『源氏物語』『平家物語』等の古典文学作品にも視野を広げつつ、お話しします。1回ごとに完結するスタイルですので、今期からの受講も歓迎します。(講師記)

<各回テーマ>
第1回 冬歌を読むー初冬・神無月・名取川・紅葉浮水 
第2回 冬歌を読む―落葉・春日社歌合 
第3回 冬歌を読むー唐錦・頼輔卿家歌合・柏・木枯らし 
第4回 冬歌を読むー柴の戸・常磐の杜・後白河院と鳥羽殿 
第5回 冬歌を読むー時雨・布留の社・人麻呂と柿本集 
第6回 冬歌を読むー秋篠・生駒・西行・真木の屋 

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日程
2019/7/12, 7/26, 8/9, 8/23, 9/13, 9/27
曜日・時間
第2・4 金曜 10:30~12:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,496円 
持ち物など
<参考テキスト>久保田淳著『新古今和歌集 上・下』(角川ソフィア文庫)
※講義ごとに資料を配布いたしますので、必携ではございません。

講師詳細

谷 知子(タニ トモコ)
1959年、徳島県生まれ。大阪大学国文学科卒卒業、東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学・東京大学)。フェリス女学院大学教授。専攻は中世和歌。著書に「ビギナーズクラシック角川文庫『百人一首(全)』」(角川学芸出版)『天皇たちの和歌』(角川選書)、『和歌文学の基礎知識』(角川選書)、『中世和歌とその時代』(笠間書院)、『かきやりし黒髪-恋歌への招待』(フェリスブックス)『愛と生を紡ぐうた 百人一首』(PHP研究所)などがある。