ベルクソンの哲学 「道徳と宗教の二源泉」を読む

  • 前田 英樹(批評家)
講師詳細

この講座では、フランスの哲学者アンリ・ベルクソンの『道徳と宗教の二源泉』(1932年)を、時間をかけてじっくりと読み解いていきます。この本は、ベルクソンの四つの主著のうちの最後に来るもので、彼の全哲学を包含し、深く壮大に締めくくるものとなっています。ここで扱われているテーマは、この特殊極まる生物である<人間>は、いかに生きるべきなのか、なぜ生きていかなくてはならないのか、を問うことに尽きるでしょう。ベルクソンは、この主題を、人間社会に出現した「道徳」と「宗教」とが、それぞれに持つ二つのタイプを通して徹底して掘り下げ、最終の驚くべき回答へと読者を導いていきます。その論法はイメージ豊かで、真の魅力に満ちており、きっと皆さんは終生の愛読書に出会われるでしょう。哲学に関する予備知識はまったく不要です。 (講師記) 2017年4月に開講しました。

<各回の講義テーマ>
回 日程 講義テーマ
1 7/11  死後の安心に向けた宗教の虚構
2  7/25 死後の物語を破天荒にするもの
3  8/8  迷信の社会上の必要と知性の黙認
4  8/22 共同体が意気消沈することの危険
5  9/12  占いが社会からなくなることはない
6  9/26  原始人と文明人の心性は同じ

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2019/7/11, 7/25, 8/8, 8/22, 9/12, 9/26
曜日・時間
第2・4 木曜 19:00~20:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,496円 
持ち物など
テキスト  「道徳と宗教の二源泉」(アンリ・ベルクソン 著、平山高次 訳、岩波文庫)
*各自ご準備ください。手に入らない方は講座担当までご連絡ください。
その他
7月11日は1日体験講座と合同で行います。

講師詳細

前田 英樹(マエダ ヒデキ)
 1951年大阪生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。2017年3月まで立教大学教授。主な著書に『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)、『定本 小林秀雄』(河出書房新社)、『セザンヌ画家のメチエ』(青土社)、『倫理という力』(講談社)、『独学の精神』(ちくま新書)、『絵画の二十世紀』(NHK出版)、『言葉と在るものの声』(青土社)、『宮本武蔵 剣と思想』(ちくま文庫)、『深さ、記号』(書肆山田)、『保田與重郎を知る』(新学社)、『日本人の信仰心』(筑摩選書)、『信徒 内村鑑三』(河出書房新社)、『民俗と民藝』『小津安二郎の喜び』(共に講談社)、『ベルクソン哲学の遺言』(岩波書店)、『剣の法』(筑摩書房)などがある。