芥川龍之介とキリシタン  「奉教人の死」を読む

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  • 安藤 公美(東邦大学講師)
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 〈長崎と文学〉はとても魅力的なテーマです。この地を旅した北原白秋は、殉教の歴史や南蛮文化に触れ、その印象を詩集『邪宗門』に著しました。遠藤周作の文学の原点と目される『沈黙』も、かくれキリシタンをテーマに書かれた名作です。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が昨年世界文化遺産に登録されましたが、文学を通してその意味を考えていくことができるのではないでしょうか。芥川龍之介も長崎を愛し、大正期のキリシタン文学ブームを牽引しました。今回とりあげるのは、「奉教人の死」です。ろおれんぞという一人の修道者の短い一生を感動的に語った物語に、多くの仕掛けがちりばめられ、文学の面白さをこれほど堪能できる作品はありません。丁寧な読みと解説を通して、〈長崎と文学〉の魅力、キリシタン文学の意義についてお話いたします。(講師記)
                                                             
<各回のテーマ>
10/8 少年少女の恋と嫉妬と救済~作品の読みと解説
11/12 芥川、長崎を二度訪れる~キリシタン文学の系譜
12/10 西洋の『黄金伝説』と芥川版『れげんだ・おうれあ』

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お申し込み
日程
2019/10/8, 11/12, 12/10
曜日・時間
火曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 

講師詳細

安藤 公美(アンドウ マサミ)
東京に生まれ、神奈川に育つ。フェリス女学院大学大学院修了。博士(文学)。東邦大学、鎌倉教養センター、茨城県南生涯学習センターなどで日本文化・文学、文章・日本語表現法の講師を勤める。著書に『芥川龍之介論―絵画・異文化・都市・映画』(翰林書房)ほかがある。