荘子と芭蕉 荘子が俳句にもたらしたもの

  • 浅生田圭史さん
  • 浅生田 圭史(俳人)
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芭蕉が日本橋を離れ深川に移り住んだのと相前後して、臨済宗の僧侶、仏頂との交流が始まりました。仏頂から芭蕉は、臨済宗など禅宗の礎となった中国戦国時代の思想「荘子」を学び、この「荘子」が蕉風を生むに大きな役割を果たしたであろうということは定説となっています。
しかしながら私は、「荘子」が芭蕉に与えた影響は遥かに大きなものであったと考えています。「荘子」と芭蕉との関わりを念頭に置いて読めば、芭蕉晩年の「おくのほそ道」の越後路以降の下りには、驚くべき壮絶な側面があったことが判ります。
さらに「荘子」の影響は、芭蕉のみならず、芭蕉を通して今日の俳句にまで及んでいると言っても過言ではありません。小さな定型詩である俳句が、長編小説をもしのぐ大きな世界を表現し得るようになったのは、「荘子」のおかげです。
本講座は、「荘子」の思想を大まかに紹介した後、芭蕉以降今日までの俳句において、いかに「荘子」の精神が生きているか、具体的な例を掲げて検証します。
芭蕉に興味のある方、「おくのほそ道」を愛読している方、そして俳句を実作している方、すべての方のステップアップの助けとなることを願っています。

*本講座は2018年10月開講した「『おくのほそ道』を辿る」の第3期(2019年10‐3月)から参加される方のための準備講座としての役割ももっています。              (講師記)
      

この講座は終了しました
日程
2019/9/14
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,240円 一般 3,888円
その他
本講座は2018年10月開講の講座「おくのほそみち」を辿る」途中受講を助ける意味もあります。

講師詳細

浅生田 圭史(アサオダ ケイジ)
1964年横浜生まれ。平成6年より長谷川櫂(古志)に師事。著書に句集「獅子」、評論集「俳句の時代」。