戦国時代の武士の家に生まれた女性は、どのように生き、またいかなる心を持っていたのでしょうか。本講座では、徳川家康の母で於大の方と呼ばれた女性から始めて、織田信長の妹のお市の方、豊臣秀吉の妹の朝日姫、武田信玄の娘の菊姫、北条氏政の妹の北条夫人、伊達政宗の娘の五郎八姫、徳川家康の娘の督姫、江戸第三代将軍徳川家光と後水尾天皇中宮和子を産んだ浅井長政の娘のお江、あわせて8人の女性にについて検討していきます。

＜2023年4月期カリキュラム＞
３「朝日姫（あさひひめ）」
　豊臣秀吉の妹で、佐治日向守と結婚するも、44歳の時に兄秀吉に離婚させられ、徳川家康の正室となる。
４「菊姫（きくひめ）」　
　武田信玄の娘で、上杉景勝（上杉謙信の養継子、甥）と結婚。子どもはいなかったが、賢夫人として知られていた。

＜今後のテーマ（予定）＞
５「北条夫人（ほうじょうふじん）」
　北条氏政の妹で14歳の時に武田勝頼と結婚する（継室）。のちに勝頼は徳川家康に攻められ、夫婦ともに自刃する。北条夫人は直前に戦勝祈願の願文を武田八幡宮（山梨県韮崎市）に捧げる。自筆が残る。
６「五郎八姫（いろはひめ）」
　伊達政宗の結婚15年目の娘で、徳川家康の息子松平忠輝と結婚するも、忠耀が徳川秀忠に改易されると離婚となった。優れた女性として知られていた。　
７「督姫（とくひめ）」　
　徳川家康の娘で、北条氏直と結婚、二女を産む。氏直が高野山に追放されたあと（後北条氏の滅亡）、池田輝政と再婚、五男二女を生む。
８「お江（おごう）」　
　浅井長政の娘で、佐治一成と結婚。のち豊臣秀勝と再婚、さらに・徳川秀忠と再々婚。秀忠との間に江戸幕府第三代将軍徳川家光と後水尾天皇の中宮和子を産む。

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