吾妻鏡を読む 狭まる義経包囲網
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  • 清水 由美子(中央大学兼任講師)
講師詳細

 『吾妻鏡』を読み進める講座です。同書は鎌倉幕府とその時代の歴史を知る根幹史料です。九条兼実や藤原定家等の公家日記や『金槐和歌集』等の文学作品がその編纂材料になっています。従って単なる編年体の日次記事ではなく、また北条氏の立場で記されているので、行間の陰影や・背後の事情を読み取って行く必要があり、それが楽しみでもあります。同時代史料や『平家物語』などの文学作品類にも広く目を配り、人物関係も丁寧に抑えながら、じっくりと読んでいきます。
 今期は文治二年六月から十一月の記事を読みます。行方をくらましていた義経の捜索が続き、その周辺の人物が次々と捕まるなど、義経包囲網が狭まっていきます。また、東大寺復興の勧進のために陸奧におもむく途中の西行法師が鎌倉に立ち寄り、頼朝と面会して、和歌や弓馬のことを語る注目すべき出来事も記されます。(講師記)

第1回  文治二年(一一八六)六月十六日~二十九日  守護・地頭停止の検討 
第2回  文治二年(一一八六)七月一日~二十八日  平盛国の覚悟の自死
第3回  文治二年(一一八六)閏七月二日~二十九日 義経の小舎人童逮捕
第4回  文治二年(一一八六)八月三日~二十七日  西行と頼朝の対面
第5回  文治二年(一一八六)九月五日~三十日  佐藤忠信誅殺
第6回  文治二年(一一八六)十月一日~二十七日  奈良での義経捜索
第7回  文治二年(一一八六)十一月五日~二十九日  義経の改名

※テキストは不要です。プリントを配布予定です。


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日程
2022/1/6, 1/20, 2/3, 2/17, 3/3, 3/17, 3/31
曜日・時間
指定の 木曜 15:00~16:30
回数
7回
受講料(税込)
会員 20,790円 
設備費(税込)
1,155円
持ち物など
指定テキストはありません。プリントを配布します。

講師詳細

清水 由美子(シミズ ユミコ)
1957年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、中央大学、成蹊大学、清泉女子大学等非常勤講師。専門分野は、日本中世文学、軍記物語。著書『平家物語を繙く』(単著、若草書房、2019年)、『校訂延慶本平家物語 十二』(共著、汲古書院、2010年)。論文「『平家物語』と『吾妻鏡』―横田河原合戦をめぐって」(中央大学文学部紀要『言語・文学・文化』123、2019年3月)など。