和歌文学を味わう 「伊勢物語」の世界

  • 辻 勝美(元日本大学教授)
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『伊勢物語』は、和歌を中心とした短い章段の集合である「歌物語」の代表的な作品です。現存本の多くは、在原業平を思わせる「男」の一代記的な形をとり、さまざまな女性たちとの恋の世界を描き出しています。今回の講座では、「翁」となり、老いを意識し、やがて死の近いことを悟った「男」が辞世の歌を詠むに至るまでの後半の章段群をとりあげます。この物語が長い時代にわたって多くの人々に愛され続けてきた背景や、歌ことばの歴史、文化などについても考えていきます。伊勢物語絵巻や江戸時代の嵯峨本伊勢物語の挿絵なども参照しながら王朝の歌物語を読み味わってみましょう。(講師・記)                       

各回のテーマ

第1回  『古今集』と『伊勢物語』(第109段・112段、117段~119段ほか)
第2回 光孝天皇の芹川行幸と「翁さび」業平(第114段ほか)
第3回 みちのくの業平(第115段・116段、8・9段、14・15段ほか)
第4回 住吉行幸と神の歌(第117段、異本伊勢物語ほか)
第5回 「筑摩の祭」・「井手の玉水」の歌(第120段・122段ほか)
第6回 「深草の里」の女と歌の力(第123段)
第7回  辞世の歌(第125段、大和物語ほか)

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2020/9/28, 10/12, 10/26, 11/9, 11/23, 12/14, 12/28
曜日・時間
第2・4 月曜 13:00~15:00
回数
7回
受講料(税込)
会員 20,790円 
設備費(税込)
1,155円
持ち物など
※必要な資料は当日教室にて配布します。

講師詳細

辻 勝美(ツジ カツミ)
1949年生まれ。1972年日本大学文理学部国文学科卒業。1977年日本大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。日本大学文理学部助手などを経て、2017年まで日本大学文理学部教授。専攻は、中世日本文学。和歌文学会会員。中世文学会会員。編著書に『新古今和歌集』(共著、1980年・有精堂)『長明方丈記抄・徒然草抄』(共著、1985年・新典社)、『松平文庫影印叢書』第11巻(共著、1997年・新典社)、『堀河院百首和歌』(共著、2002年・明治書院)、『建礼門院右京大夫集』(共著、2004年・勉誠出版)など。