芥川龍之介文学を読む・観る・聴く 「地獄変」

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  • 安藤 公美(東邦大学講師)
講師詳細

芸術は不要不急なものでしょうか。それとも、「人間の生存に必要不可欠」であり、「心臓の鼓動」を止めてはいけないように、その活動を止めてはいけないものでしょうか。コロナ禍で露わになった、芸術への考え方の差異――前者は日本の、後者はヨーロッパの考え方です。作家、芥川龍之介にとって、芸術とは、明らかに後者でした。初期の傑作「地獄変」は、それをよく示しています。海軍機関学校勤務時に書かれ、芸術至上主義の代表と称されるこの小説、読み込めば読み込むほどに、その面白さや独特の芸術観に目を覚まされます。歌舞伎や映画もご紹介しつつ、「地獄変」が放つメッセージを解説していきます。(講師記)

1「地獄変」の戦略~〈陰と日向〉のナレエション
2 権力vs芸術~海軍機関学校と文筆業
3 随喜・恍惚・不可思議~芸術を語る語彙

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お申し込み
日程
2020/10/13, 11/10, 12/8
曜日・時間
火曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
495円

講師詳細

安藤 公美(アンドウ マサミ)
東京に生まれ、神奈川に育つ。フェリス女学院大学大学院修了。博士(文学)。東邦大学、鎌倉教養センター、茨城県南生涯学習センターなどで日本文化・文学、文章・日本語表現法の講師を勤める。著書に『芥川龍之介論―絵画・異文化・都市・映画』(翰林書房)ほかがある。