陰影の絵師 川瀬巴水の美学
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  • 林 望(作家)
講師詳細

大正の末から昭和三十年ころまで、「新版画」と呼ばれる分野で、数多くの傑作風景木版画を残した絵師、川瀬巴水。戦後も久しく光の当らなかったこの画家はスティーヴ・ジョブズが蒐集したこともあって、最近とみに脚光を浴びるようになった。が、巴水の画業の真の美しさは、日本的な「陰影の美」「滅び行くものの懐かしさ」という性格が顕著である。彼が何を見て何を描きたかったのか、そこを鑑賞し考察する。

*もし前もって『巴水の日本憧憬』(河出書房新社)を購入の上で受講していただけるとより理解が深まると思う。(講師・記)

この講座は終了しました
日程
2020/10/10
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円

講師詳細

林 望(ハヤシ ノゾム)
1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学卒業、同大学院博士課程満期退学。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。「イギリスはおいしい」で日本エッセイスト・クラブ賞、「ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録」で国際交流奨励賞、「謹訳 源氏物語」全十巻(祥伝社)で、第67回毎日出版文化賞特別賞受賞。国文学・書誌学の研究論文、エッセイ、小説の他、歌曲等の詩作、能評論、自動車評論等、著書多数。歌曲の詩作やバリトン歌手としても活躍の傍ら、朗読家として、『謹訳源氏物語』を自ら全巻朗読して放送し、その音源も発売されている。また漱石の『夢十夜』の朗読CDブックほか、講演における朗読にも定評がある。最新刊「謹訳平家物語」全四巻。公式HP www.rymbow.com