伊万里磁器とマイセン 骨董の見かた

  • マイセンの変形木葉皿
  • 細矢 隆男(日本骨董学院学院長)
講師詳細

 日本最初の伊万里磁器の始まりは、秀吉の文祿・慶長の役のあと、朝鮮より連れてこられた陶工たちにより1610年頃「初期伊万里」の製作に始まったとされます。その後紆余曲折を経て、ヨーロッパ人には製法不明の謎の美しい伊万里色絵磁器は、仲介したオランダ東インド会社に莫大な利益をもたらすとともに、ヨーロッパの王公貴族たちを魅了し続けました。その結果、ドイツのドレスデンで美しい磁器が模倣され、ヨーロッパの貴族や女性たちを虜にする、あの美しい「マイセン磁器」が生産されるようになりました。今回はそのマイセン磁器がなぜ模倣され、完成に至ったか、その繁栄の影にいた一人の男性の悲劇的人生を通して伊万里焼とマイセンとの運命の秘話を皆様に知っていただきたいと思います。(講師記)

 写真はマイセンの変形木葉皿。横幅38センチ、奥行は26センチ、高さは5センチ。18世紀初頭の初期マイセンによる伊万里柿右衛門様式の写し作品で、当時の柿右衛門様式の細かい図柄や葡萄とリス、柴垣などのかわいい図柄を描いてます。当時のドイツや周辺諸国では、こうした愛らしい動物や果実が好まれたようです。皿の裏には交差したマイセンの剣のマークが描かれています。

この講座は終了しました
日程
2019/11/22
曜日・時間
金曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円

講師詳細

細矢 隆男(ホソヤ タカオ)
東京生まれ。私立独協高校在学中、刀剣鑑定家・飯田一雄氏のもとで刀剣鑑定の勉強を始める。早稲田大学第一文学部へ進学後、刀剣のほか絵画・仏教美術・陶磁器・西洋ア ンテイーク等多方面の古美術の研究を始め、世界的な文化・美術の交流に強い関心を持つ。
 大学卒業後、出版社に入社後もサラリーマンの傍ら研究を継続。以後2社の代表取締役を歴任しつつ平成2年から4年半、古美術の露天商を実戦体験。 続く平成8年より東京・青山にて古美術店を経営、同時に自ら体験をまとめ、 「古美術・骨董プロ養成講座」を開講、好評を博す。
 平成8年春「日本骨董学院」を設立。以後学院経営に専念、現在に至る。 初心者からプロ志望の方まで幅広い層に向けて『たのしくわかり易い古美術・骨董』 をモットーに長く楽しんでいただけるマニア・コレクターの養成に努めている。