ダンテ「神曲」基礎知識   ダンテの神学と文学理論

  • 藤谷 道夫(慶應義塾大学教授)
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ダンテの『神曲』は人類が作り出した最も複雑で有機的なテキストです。『神曲』というエヴェレストに登るには、高尾山を登るようにはいきません。高尾山は一般人が何の装備もなくともガイドなしに登れますが、一般人を受け付けないエヴェレストに登るには訓練と装備が必要です。
本講座では、講師がガイド役となって装備の一部を皆様に提供します。『神曲』は富士山のように独り聳え立つ山ではなく、ヒマラヤ山脈という西洋古典学に連なる山です。そのため、ヒマラヤ山脈がどのようなものかを把握しておく必要があります。『神曲』登攀に必要とされる装備を4つの視点(文学・歴史・哲学・神学)から取り扱います。今回は神学がどのように『神曲』に取り込まれているのか(神学の歴史を含む)と『神曲』を読むにあたって絶対欠かすことのできないfigura(投影写像)の考え方を中心に解説します。また後半には煉獄の興味深い地形の意味と不思議な世界をご紹介します。(講師記)

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日程
2021/6/26
曜日・時間
土曜 13:00~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円

講師詳細

藤谷 道夫(フジタニ ミチオ)
慶應応義塾大学文学部仏文科卒。筑波大学大学院博士課程文芸言語研究科文学(西洋古典学)専攻課程修了。イタリア給費留学生としてフィレンツェ大に留学。ギリシャ神話の他、ルクレーティウスを始めとするラテン詩からダンテまでを科学と文学と哲学の視点から研究している。朝日カルチャーセンター新宿教室、横浜教室、立川教室で『神曲』の講義を継続中。著書に『ダンテ『神曲』における数的構成』(慶応義塾大学出版会)、『ダンテの「神曲」を読み解く』(教育評論社)、訳書に、マリーナ・マリエッティ著『ダンテ』(白水社クセジュ文庫)、『神曲』地獄篇第1歌-第17歌(河出書房新社)などがある。