天皇陵古墳が語る古代日本  天武・持統天皇合葬陵

  • 天武・持統天皇合葬陵
  • 木下 正史(東京学芸大名誉教授)
講師詳細

 明治14年(1881)、天武・持統天皇陵は江戸時代以来の五条野丸山古墳から明日香村野口にある野口王墓に治定替えされる。唯一の陵墓の治定改定である。前年、天武・持統天皇陵の盗掘記録「阿不幾乃山陵記」(鎌倉時代)が発見される。これが治定変更のきっかけとなった。「阿不幾乃山陵記」には、同陵は五段築の八角形墳であること、石室や漆塗棺・火葬骨蔵器、副葬品の様子などが詳しく記録されている。昭和30年代には、宮内庁によって墳丘の一部発掘が行われ、墳丘は凝灰岩切石によって外装された壮麗なものであったと復原できるようになる。天武・持統天皇の時代は、古代中央集権国家「日本国」の誕生に向けて、様々の政治・社会・文化の改革が推進され、本格的な宮殿・藤原宮と都城を完成させた日本古代史上、大きな画期であった。天武・持統天皇合葬陵を復原しつつ、その「日本国」形成史上における意義について考える。(講師記)

★「天皇陵古墳が語る古代日本」シリーズで3ヵ月に1回行う予定です。
  

残席わずか
日程
2020/12/13
曜日・時間
日曜 13:00~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円
持ち物など
当日は、本券を教室でご提示ください。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。