1日体験 西洋哲学史入門
実存主義哲学から存在の哲学へ
- 教室・オンライン同時開催
- 樋笠 勝士(慶応大学言語文化研究所所員)
★ 4月期の初回だけを受講できる1日体験です。今期も引き続きハイデガーを取り上げます。
カントに始まるドイツ哲学は、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルと続くロマン主義的な哲学・ 観念論哲学を生み,それに対する反省から、対抗する思想として生の現実を探究する 「生の哲学」(ショーペンハウエル、ニーチェ、ベルクソン、デュルタイ、ジンメルなど)が登 場します。さらに,「生の哲学」の「生」が未だ一般性を帯びていることから,個々の「わた し」の生の現実を問う動きが現れます.これが実存主義です.キルケゴール,ヤスパース, マルセルなどは,西欧のキリスト教的思想背景の下で,「絶望」や「希望」など,人生論的 哲学を展開します.その一方で時代状況の変化は激しく,宗教文化が希薄となり,唯物論や科学主義が蔓延する状況では,神無き実存主義,絶対的な孤独を問う実存主義も あらわれます.サルトルやハイデガーです.こうして「わたし」を問題にする実存主義は, 一層冷ややかでリアルな意味で「わたし」を問う人生論的な議論 へ進みます。その中で人生論的な実存主義とみなされたハイデガー哲学が、本来は存在の哲学でもあったことを明らかにしていきます。本講座では、さらに身体としての「わたし」を問う実存主義(メルロ・ポンティ)にまで、実存と存在の問いを進めていきます。
★ 2022年5月から数回以上をかけて、ハイデガー「存在と時間」を取り上げています。
※本講座は、オンラインでもご受講可能です。オンライン受講ご希望の方は、開講2日前までにWEB決済でのみ承ります。
【オンライン受講にあたり注意事項】
・本講座は教室でも、オンラインセミナーアプリ「Zoom」ミーティングを使ったオンラインでも、受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。
・本講座はメール登録のある受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。
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注意事項
・本講座はZoomウェビナーを使った、教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です。(講師はオンラインで指導します)開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴URLとパスワード、および受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、 tc9acc2@asahiculture.com までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。
・メールアドレスの登録がある受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。
- 日程
- 2023/4/2
- 曜日・時間
- 日曜 13:00~15:00
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,630円 一般 4,730円
- 教材費(税込)
- 教材費 110円
- 設備費(税込)
- 165円
- 持ち物など
- 樋笠講師はオンライン配信でご指導します。教室での受講のほか、ご自宅でもご受講いただけます。自宅から試聴される場合には、メールアドレスの登録が必要です。教室は変更することがあります。当日の掲示案内をご確認ください。
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講師詳細
- 樋笠 勝士(ヒカサ カツシ)
- 東京大学大学院人文科学研究科博士課程。専門は、西洋哲学・美学芸術学・記号論。現在、慶応大学言語文化研究所兼任所員。新プラトン主義協会元会長・現理事。中世哲学会理事。 編著『フィクションの哲学』(月曜社)、共著『光の形而上学』(慶應大学)及び『存在論の再検討』(月曜社)等、訳註書に「シャンポー のギョーム『命題集』」(平凡社)、「バウムガルテン『形而上学』訳註」(成城大学)など。