絵画が語る弥生時代
- オンライン講座
- 設楽 博己(東京大学名誉教授)
弥生時代は文字のない時代です。大事なメッセージを伝えるのに、言葉以外になにを使っていたのでしょうか。それは、絵画です。弥生時代の絵画は、土器や銅鐸、そして墓の壁などに描かれました。そこに登場するのは、人物や動物、建物など身近な風景です。でも、単なる風景画ではありませんでした。鳥に扮した武器を持つ人物、背中に矢が刺さっているのに倒れない鹿、異常なほど柱とはしごの高い建物等々。なかにはあたかも昔話の猿蟹合戦のような絵巻物の絵画もあります。この講座では、これら弥生時代の絵画を取り上げて、そこに込められた弥生人のメッセージを読み解きます。(講師・記)
<各回のテーマ>
1 土器に描かれた弥生絵画
鳥装の戦士、鹿、背丈の高い建物。これらは何を意味しているのか。縄文時代の動物造形と比較しながら考える。
2 銅鐸に描かれた弥生絵画
兵庫県桜ケ丘遺跡から出土した銅鐸には弥生時代の名もなき天才画家が絵を描いた。水辺の風景、小動物は何を語るのか。
3 墓に描かれた絵画
福岡県城野遺跡の石棺墓の壁に描かれた人物の絵画の謎解き。これまで考えられもしなかったことが浮かび上がってきた。古墳時代の壁画と比較する。
画像は、左:鹿をつかんだ狩人の銅鐸絵画、右:猪を狩猟する銅鐸絵画
〈ご案内事項〉
・本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンライン講座です。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者側のお名前や映像、音声は配信されません。
・本講座は受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。
・配布資料がある場合はメールでご案内いたします。郵送はしておりません。
・開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴リンクと受講のご案内をメールでお知らせいたします。弊社からのメールが届かない事案が発生しておりますため、モバイルメールアドレス(docomo、ezweb、SoftBankなど)はなるべく使用しないようお願い申し上げます。メールが届かない場合は tc9acc2@asahiculture.com までお問合せください。
・Zoomのソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。スマートフォンやタブレットで視聴する場合はZoomアプリを事前にダウンロードしてください。
・ネット環境による切断やその他アプリの障害が起きた場合には、当社は責任を負いかねます。 またやむを得ない事情により実施できなかった場合は、受講料の全額をお返しいたします。
・第三者との講座視聴リンクの共有や貸与、SNSを含む他の媒体への転載、また、講座で配布した教材を受講目的以外で使用することは著作権の侵害になりますので、固くお断りいたします。
・オンライン講座の申し込みはWEB決済のみで承ります(開講日前日まで)。キャンセルは開講日の4日前まで承ります(手数料550円)。キャンセルの場合はtc9acc2@asahiculture.com までご連絡ください。その後のキャンセルはできませんのであらかじめご了承ください。
注意事項
・本講座はZoomウェビナーを使用したオンライン講座です。開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴リンクと受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、tc9acc2@asahiculture.com までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。
- 日程
- 2022/7/15, 8/19, 9/16
- 曜日・時間
- 金曜 13:30~15:00
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 13,200円
こんな講座も
講師詳細
- 設楽 博己(シタラ ヒロミ)
- 1956年群馬県生まれ。静岡大学人文学部人文学科卒業、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。博士(文学)。専門は日本考古学(とくに縄文・弥生時代の文化と社会の研究)。国立歴史民俗博物館考古研究部助手・助教授、駒澤大学文学部助教授・教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授を歴任。著書に『弥生再葬墓と社会』(塙書房、2008年)、『縄文社会と弥生社会』(敬文舎、2014年)、『弥生文化形成論』(塙書房、2017年)、『縄文vs.弥生』(ちくま新書、2022年)、共著に北条芳隆編『考古学講義』(ちくま新書、2019年)他多数。『顔の考古学―異形の精神史』(吉川弘文館、2021年)で第8回古代歴史文化賞大賞(2022年)を受賞。