古代王権の起源を探る(続) 『古語拾遺』を読み解く
  • 教室開催

  • 遠山 美都男(学習院大学講師)
講師詳細

 『古事記』『日本書紀』の神話解読の一環として、斎部広成(いんべの・ひろなり)が大同2年(807)に時の平城天皇に献上した『古語拾遺』を読み解いていきます。『古語拾遺』は藤原氏とゆかりの深い中臣氏に対抗して宮廷祭祀における齋部(忌部)氏の独自の立ち位置を主張しようとした告発の書であり、『古事記』『日本書紀』には見られない齋部氏独特の神話・伝承が見られる貴重な史料です。これを古代王権の始原を探るという関心のもとにひも解いていきます。今期は『古語拾遺』の前半を取り上げる予定。(講師記)

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日程
2023/4/4, 4/18, 5/2, 5/16, 6/6, 6/20
曜日・時間
第1・3・5 火曜 13:00~14:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
設備費(税込)
990円

講師詳細

遠山 美都男(トオヤマ ミツオ)
1957年、東京都生まれ。81年学習院大学文学部史学科卒業。同大学院入学、学習院大学文学部助手を経て、現在、同非常勤講師。97年、学習院大学より博士(史学)の学位を授与される。著書に『壬申の乱』『新版 大化改新』(以上、中公新書)、『白村江』『天皇と日本の起源』『天智と持統』(以上、講談社現代新書)、『古代日本の女帝とキサキ』『天武天皇の企て』(以上、角川学芸出版)、『古代の皇位継承』『敗者の日本史 大化改新と蘇我氏』(以上、吉川弘文館)、『蘇我氏四代』(ミネルヴァ書房)、『天平の三皇女』(河出文庫)など多数。