文学として読む古事記

  • 金井 清一(京都産業大学名誉教授)
講師詳細

第12代景行天皇段の倭建命物語(伝説)を読んでいます。この天皇代は大部分がヤマトタケルという英雄の物語です。彼は西征と東征とを行なって天皇統治の範囲を拡大します。しかし、東征は西征と全く性格を異にした抒情的な物語で、望郷の思いを抱きつつ客死する悲劇の主人公を語ります。一人の英雄の物語がどうしてこんなに変化するのか。「古事記」にどんな意図があってこうなったのか。この難問を考えていきましょう。(講師・記)


講義内容(予定) 2020年春

4月27日 さ迷い歩くヤマトタケル
-伊吹山で遭難したヤマトタケルは、おぼつかない足取りでさすらい歩き、尾張の方へ向かって枝を伸ばす松を歌う。彼はいったい何処へ行こうとしているのか。-

5月25日 絶唱の国思ひ歌
-疲労困憊し歩行もままならぬヤマトタケルは、故郷のヤマトを偲んで三首の歌を歌う、ところが書紀は、この歌は景行天皇が九州で歌ったという。どうしてそんなに違うのか。-

6月8日 八尋白智鳥になったヤマトタケルの霊魂
-ヤマトタケルの死を知って駆け付けた后や御子たちは御陵を造り、哭いて悲しみを歌うが、ヤマトタケルは八尋白智鳥となって天へ飛び立つ。-

6月22日  ヤマトタケルの墓所
-八尋白智鳥は天へ翔り、后たち御子たちは哭きつつ歌いつつ後を追う。白智鳥の留まった所には御陵を造る。歌った歌は天皇のご葬礼の歌となっている。-
     

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受付一時中止

注意事項

※4月1日から全講座を休講し、当面臨時休業いたします。休講に伴う日程の振り替えなどは、ただいま調整中です。営業再開の見極めがつきましたらお知らせいたします(4/1)

日程
2020/4/27, 5/25, 6/8, 6/22
曜日・時間
第2・4 月曜 10:15~11:45
回数
4回
受講料(税込)
会員 11,880円 
設備費(税込)
660円
持ち物など
<テキスト>各自ご用意ください。「古事記」岩波文庫 字の大きいワイド版もあります。ほか、講師
作成のプリント資料を当日配布します。


その他
※ご欠席時の配布資料は、後日センター受付カウンターにてお受け取りください。

講師詳細

金井 清一(カナイ セイイチ)
東京大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。東京女子大学教授を経て京都産業大学教授。2002年4月、名誉教授。上代文学専攻。著書に『万葉詩史の論』『日本の文学 古典編 古事記』『万葉集全注 巻第九』、共著に『鑑賞 日本の古典 古事記・風土記・日本霊異記』など。