西洋哲学史入門  現代哲学の起点③精神分析の思想

  • 樋笠 勝士(慶応大学言語文化研究所所員)
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 今期は、生の哲学の後を継ぐ哲学史的展開を扱います。
カントが批判哲学に始まるドイツ哲学は、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルと続くロマン主義的な哲学をつくり、ヘーゲル哲学の観念論にて頂点に達する唯心論の哲学となります。この観念論が、通常の生活を生きるわれわれ人間の現実感覚から離れた超越志向的な世界観をもつがゆえに、これに対抗する思想として、現実的なものを探究する「生の哲学」が登場します。ショーペンハウエル、ニーチェ、ベルクソン、デュルタイ、ジンメルなどが「生」をとらえなおしますが、時代は科学の時代に入り、これが後押しする形で、唯心論に対抗する別の思想として、唯物論が現れます。これは「社会」という現実を見据えたものですが、物質的な発想が如何にして社会や歴史を説明しうるのかを語る点で見ておかなければなりません。英米哲学もまた実用主義の動きを見せますが,大陸では、世界大戦の経験から生の厳しい現実を更に問い直す動きも登場します。いよいよ「無意識」を扱う精神分析という哲学の流れがでてきます。これを丁寧に辿ります。

(講師・記)

日程、時間にご注意ください。
4/21、5/19、9/29は、10:15~12:15
6/30、7/7、8/4は、13:30~15:30 です。

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日程
2019/4/21, 5/19, 6/30, 7/7, 8/4, 9/29
曜日・時間
第1週 日曜 10:15~12:15
回数
6回
受講料(税込)
会員 17,496円 
教材費(税込)
教材費 648円
持ち物など
日程、時間にご注意ください。
4/21、5/19、9/29は、10:15~12:15 
6/30、7/7、8/4はは、13:30~15:30 となります。

講師詳細

樋笠 勝士(ヒカサ カツシ)
東京大学大学院人文科学研究科博士課程。専門は、西洋哲学・美学芸術学・記号論。現在、慶応大学言語文化研究所兼任所員。新プラトン主義協会会長。中世哲学会理事。美学会委員。論文に「ストア学派の記号論」、「アウグスティヌスにおける光の位相」、訳註に「シャンポーのギョーム『命題集』(『中世思想原典集成』7巻、平凡社)」、バウムガルテン『形而上学』(成城大学)など。