二つの国宝観音像の謎を解く
  • 教室・オンライン同時開催

  • 聖林寺十一面観音像
  • 西山 厚(奈良国立博物館名誉館員)
  • 西山 克(京都教育大学名誉教授)
講師詳細

教室受講は満席になりました。オンラインでの受講を承りますので、下記↓よりお申し込みください。
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/e8f7068d-061c-c628-f1f9-63e76a520d75

私たち兄弟の母は小さな観音さまの像を大切にしていました。父との結婚に際して祖母から渡されたものです。その母が観音経を誦みあげる背中を見ながら、私たちは育ちました。いま私たちは同じ歴史学の世界に身を置いています。しかし研究の対象や方法は必ずしも兄弟で同じではありません。この講座では、母にご縁のあった観音信仰を大きなテーマに、兄弟それぞれの関心にそって話をさせて頂くことにしました。二つの絶品の国宝観音像、聖林寺観音と葛井寺観音。この二つの観音像をめぐる謎を解き明かしてみます。(西山克講師・記)

<各回のテーマ>各回申込も可能です。申込は下記WEBサイトをご覧ください。
①3月1日「聖林寺十一面観音 廃仏毀釈はなかった」奈良国立博物館名誉館員・西山厚講師
聖林寺(奈良県桜井市)の国宝十一面観音像は、日本の仏像を代表する屈指の名品で、和辻哲郎さんや白洲正子さんなど多くの方々から絶賛されてきました。しかし、これまで語られている内容には誤りが多く、真実を伝えていません。一昨年の東京国立博物館での特別展や新しい観音堂の完成により、関心が一層高まっているこの時期に、たくさんの画像を使いながら、観音像の真実に近づいていきます。(西山厚講師・記)
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/bdf6fc2f-b0e2-89ca-41a1-63e9adb1c13e

②3月8日「葛井(ふじい)寺千手観音 脱活乾漆像のはずが?」京都教育大学名誉教授・西山克講師
千手観音として造形されていても、実際に千の手を持つ観音像の名品は多くはありません。西国観音巡礼の五番の札所である大阪府藤井寺市の葛井寺。その本尊である千手観音坐像はその代表的なもの。天平彫刻の最盛期をつくった造東大寺司の仏師とのつながりが推測されているこの像は、脱活乾漆の技法で造られています。ところが戦国時代の史料を見ていると、この像が木彫仏と考えられていた節があります。この謎を解き明かしてみましょう。やがて日本の観音信仰をめぐる壮大な物語が浮かびあがってきます。(西山克講師・記)
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/c0964fe2-f861-14c7-4a4d-6374bcb70872


〈ご案内事項〉
・本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンラインでも、教室でも受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。パソコンやスマートフォン、タブレットでも配信を見ることができます。
・本講座はメール登録のある受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。期間内は受講者は何度でもご視聴いただけます。
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・開講日の前日夜までにメールアドレス登録のある受講者の皆様に講座視聴リンクと受講のご案内をメールでお知らせいたします。弊社からのメールが届かない事案が発生しておりますため、モバイルメールアドレス(docomo、ezweb、SoftBankなど)はなるべく使用しないようお願い申し上げます。メールが届かない場合は tc9acc2@asahiculture.com までお問合せください。
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中途受講はできません

この講座は終了しました

注意事項

教室受講は満席になりました。オンラインでの受講を承りますので、下記↓よりお申し込みください。
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/e8f7068d-061c-c628-f1f9-63e76a520d75

・本講座はZoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。開講日の前日夜までに、メールアドレス登録のある受講者の皆様に、講座視聴リンクと受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、 tc9acc2@asahiculture.com  までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。メールアドレス登録のある受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。

日程
2023/3/1, 3/8
曜日・時間
水曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
設備費(税込)
330円

講師詳細

西山 厚(ニシヤマ アツシ)
京都大学大学院博士課程修了。奈良国立博物館で学芸部長として「女性と仏教」など数々の特別展を開催。主な著書に『仏教発見!』(講談社現代新書)、『仏像に会う 53の仏像の写真と物語』(ウェッジ)など。さまざまなメディアで、生きた言葉で書き、語る活動を続けている。
西山 克(ニシヤマ マサル)
1951年生。京都大学大学院(国史学専攻)単位取得。京都教育大学教授、関西学院大学教授を経て現職。著書に『聖地の想像力―参詣曼荼羅を読む』(法蔵館)、『中世ふしぎ絵巻』(ウェッジ)、『地獄への招待』(編著、臨川書店)など多数。