文学として読む古事記

  • 金井 清一(京都産業大学名誉教授)
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 第12代景行天皇段の倭建命物語(伝説)を読んでいます。この天皇代は大部分がヤマトタケルという英雄の物語です。彼は西征と東征とを行なって天皇統治の範囲を拡大します。しかし、ヤマトタケル自身は父天皇から疎外され、望郷の思いを抱きつつ客死します。
人間味溢れる英雄物語を、誰が、いつ、どうして、どんな必要があって、虚構・創作したのでしょう。「古事記」の本質にかかわるこの問題を考えていきましょう。

※ご新規の方は、電話お申し込みにて承っております。


講義内容(予定) 2020年春

1月13日 「あづまはや」の嘆き
-「あづま」とは一体何処だろう。古事記と日本書紀との「あづま」が違うのは、倭建命(日本武尊)の東征物語の本質的な相違による。

2月10日 甲斐の酒折宮での唱和
-足柄から甲斐へ、どうして其処へ行って歌を歌う必要があったのだろう。「東方十二道」の言向けとの関係は?

2月24日 尾張国のミヤズ比売と再会
-倭建命にとってのミヤズヒメは、如何なる存在か?単にユーモラスな歌を歌い合うだけの存在か?

3月9日  伊吹山での遭難
-倭建命を打ち負かした伊吹山の神は恐ろしい。どうして倭建命はその神を侮ったりしたのだろう。物語作者の意図は何処にある?
     
3月23日 死への彷徨
-死へ向かってさすらう倭建命の旅は英雄の末路を悲しく彩る。天皇王権はこの彷徨によって何を表現しようとしたのか?

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受付一時中止

注意事項

※4月1日から全講座を休講し、当面臨時休業いたします。休講に伴う日程の振り替えなどは、ただいま調整中です。営業再開の見極めがつきましたらお知らせいたします(4/1)

日程
2020/1/13, 2/10, 2/24, 3/23, 4/13
曜日・時間
第2・4 月曜 10:15~11:45
回数
5回
受講料(税込)
会員 14,850円 
持ち物など
<テキスト>各自ご用意ください。「古事記」岩波文庫 字の大きいワイド版もあります。ほか、講師
作成のプリント資料を当日配布します。


その他
※ご欠席時の配布資料は、後日センター受付カウンターにてお受け取りください。

講師詳細

金井 清一(カナイ セイイチ)
東京大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。東京女子大学教授を経て京都産業大学教授。2002年4月、名誉教授。上代文学専攻。著書に『万葉詩史の論』『日本の文学 古典編 古事記』『万葉集全注 巻第九』、共著に『鑑賞 日本の古典 古事記・風土記・日本霊異記』など。