聖書の神話

  • 藤谷 道夫(慶應義塾大学教授)
講師詳細

この講座では旧約聖書の『創世記』前半に描かれる天地創造からノアの方舟までの物語をヘブライ神話として考察します。
旧約聖書は《神の言葉を記した聖なる書》として一般に認知されていますが、実は、ギリシャ神話同様、文学作品としての起源を持ち、創作されたものです。同じく、新約聖書のキリスト誕生の物語などの《神話》の作り方を開陳します。聖書も、ギリシャ神話同様、現実の出来事を核としながらも、そこから創作された民族のフィクションであることがお判り頂けるでしょう。
最後の2回ではこうした創作が事実や伝統として受け入れらることになるパターンを俯瞰し、出来事を3次元的にとらえる《時代考証》の考え方がいかに重要かを多くの事例を用いて説明します。この時、私たち現代人も根拠なきフィクションに思考が囚われていることに気づくことになります。
古代の研究は現代にも光を投げかけてくれるのです。(講師記)

※藤谷先生の講座は第2週に「ダンテ『神曲』を読み解く」もあります。
https://www.asahiculture.jp/course/tachikawa/7f8c88c9-1dbb-456a-6f83-5e0173747e62

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

※4月、5月は休講になりました。今学期は6月から4回となります。

日程
2020/6/26, 7/24, 8/28, 9/25
曜日・時間
第4 金曜 15:30~17:30
回数
4回
受講料(税込)
会員 11,880円 
設備費(税込)
660円

講師詳細

藤谷 道夫(フジタニ ミチオ)
 慶應応義塾大学文学部仏文科卒。筑波大学大学院博士課程文芸言語研究科文学(西洋古典学)専攻課程修了。イタリア給費留学生としてフィレンツェ大に留学。ギリシャ神話の他、ルクレーティウスを始めとするラテン詩からダンテまでを研究している。朝日カルチャーセンター新宿教室、横浜教室、立川教室で『神曲』の講義を継続中。著書に『ダンテ『神曲』における数的構成』(慶応義塾大学出版会)、訳書に、マリーナ・マリエッティ著『ダンテ』(白水社クセジュ文庫)、『神曲』地獄篇第1歌-第17歌(河出書房新社)などがある。