世界遺産をめざす「飛鳥・藤原の宮都」の値打と魅力―7 八角形天皇陵の創出と展開
  • 教室開催

  • 「復原整備された牽牛子塚古墳」
  • 「飛鳥浄御原宮の復原模型」
  • 「酒船石遺跡の石造祭祀施設」
  • 木下 正史(東京学芸大名誉教授)
講師詳細

 舒明天皇は641年に百済大宮で崩御し、滑谷岡に葬られた後、643年に押坂陵へ改葬された。宮内庁は段ノ塚古墳を押坂陵に治定する。段ノ塚古墳は最初の八角形墳である。その後、斉明から文武天皇に至る天皇はすべて八角形墳に葬られた。舒明陵・天智陵以外は飛鳥西南部の丘陵地帯に営まれており、いずれも世界遺産の構成資産である。牽牛子塚古墳は斉明天皇の真陵と見てよく、横口式石槨を営み、夾紵棺が納められた。天武・持統天皇陵では、巨大な横口式石槨の中に天武天皇の夾紵棺と持統天皇の火葬骨壷が納められた。文武陵の真陵である中尾山古墳では横口式石槨に火葬骨壷が納められた。八角形墳は古代日本独特の墳形であるが、それが出現する背景には古代中国の政治観の影響がある。中央集権国家が出来上がっていく過程で、八角形墳の創出・継承にはどのような意義があったのか探ってみたい(講師記)。

お申し込み
日程
2022/12/8
曜日・時間
木曜 15:30~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円
持ち物など
資料を配布します。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。