「柳田国男年譜」から日本近代文化史を見る

  • 柳田国男
  • 小田 富英(『柳田國男全集』編集委員)
講師詳細

 私は、この25年、現在刊行中の『柳田國男全集』の編集委員として、膨大な柳田国男の著作及び論文をすべて収録する決定版全集をまとめるお手伝いをしてきました。完結まであと三巻(補遺編・書簡編・索引)という最終段階にようやく漕ぎつけましたが、その完結を待たずに昨年「柳田国男年譜」を別巻Ⅰとして上梓しました。まだまだ課題も残り、不十分な点も数多くある途中経過の「年譜」ではありますが、今までの研究成果を盛り込んだ現時点での「作品」になったと自負しているところです。
 この「作品」を読んだ皆さんが、柳田国男の等身大の人間像のなかから、わが国の文化史と文化伝承のあるべき姿を見出し、さらには今後の研究課題をつかんでいただきたいとの思いから、この講座を設定しました。「『遠野物語』の魅力を探る」講座第2ステージへの入り口でもあります。
 私自身の発見も含め、この「柳田年譜」作成の苦労話や今後の課題などを皆さんにお話できたらと思っています。ぜひいらしてください。お待ちしています。(講師記)

この講座は終了しました
日程
2021/2/4
曜日・時間
木曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円

講師詳細

小田 富英(オダ トミヒデ)
東京学芸大学卒。36年間東京都公立小学校教員を勤めた後、作新学院大学特任教授を経て、現在『柳田国男全集』編集委員、日本地名研究所『地名と風土』編集長、遠野市立遠野文化研究センター研究員、常民大学運営委員、全面教育学研究会会員、『遠野物語』で交流を楽しむ会(『遠野物語』交流楽会)代表など。共著:『柳田国男伝』(三一書房)、『口語訳 遠野物語』(河出文庫)、『犯罪の民俗学 2』(批評社)、『わいわい学級』(現代書館)、『地域に根ざす民衆文化の創造―「常民大学」の総合的研究』(藤原書店)など。論文:「初稿本『遠野物語』の問題」(国文学)、「柳田国男おじいさんのメッセージ」(『毎日小学生新聞』連載)、「平地人とはだれか」の三回連載(『伊那民俗研究』『遠野学』)、「『遠野物語』と遠野郷民俗誌の間」(『地名と風土』第13号)、「新渡戸稲造と柳田国男」(『新渡戸稲造の世界』第28号)、「柳田国男ゆかりの富山の土地と人」(『地名と風土』第14号)など多数。
2019年3月に新しい柳田国男の「年譜」を、筑摩書房から刊行中の『柳田国男全集』別巻Ⅰとして発表した。