自然の風景の中に語り継がれるアイルランドの歴史

  • 8世紀初期キリスト教の円塔
  • 中世のノルマンタワー(初期イギリス人)
  • 渡辺 洋子(アイルランド伝承文学研究家)
講師詳細

ユーラシア大陸の西の対極にあるアイルランドは日本人には馴染みのない遠い国かもしれない。しかしこの北海道ほどの小さい島は、沿岸を流れるメキシコ湾暖流のおかけで穏やかな気候に恵まれ、さらにまた氷河期を数回経験している風景は変化に富み東西南北に異なった景色を楽しむことができる。更にこの島には7000年以上前の中石器時代からヨーロッパ大陸から様々な民族が移り住んでおり、それぞれの民族がもたらした文化文明の痕跡が自然の中や人々の暮らしの中に今なお残っていることがこの国の大きな特徴である。12世紀以後800年に及ぶイギリスの植民地として過酷な歴史を歩んだアイルランド人であったが、アイルランドの人々がそのやさしさと自らを信じるアイデンティティを失わなかったのは、その美しい自然と新石器時代人やケルト人から受け継いだ幅広い知性や豊かな想像力が生み出す世界に追うところが大きい。この講座では様々な民族がもたらした文明が消えることなく受け継がれ、しかもそれが今なお自然の風景の中に様々な形で残されている層の厚いアイルランドの歴史。更にアイルランド人の豊かな想像力が語り継いだ物語や伝説の世界について述べ、アイルランドという国の小さいけれど深い、広がりを持つこの国の魅力について述べる。(講師記)

この講座は終了しました
日程
2020/11/11
曜日・時間
水曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円
その他
●ルミネ11:00開店のため、階段で1Fにおりて直通のエレベーターをご利用ください。

講師詳細

渡辺 洋子(ワタナベ ヨウコ)
アイルランド伝承文学研究家。聖心女子大学英文科卒業。アイルランド文学会連合の創設者、三橋敦子氏に師事し、ゲール語とアイルランド文学について学ぶ。ディラ国際語学アカデミー、朝日カルチャーセンター 英語、アイルランド語講師、日本民話の会・外国民話研究会、イアシル・ジャパン 会員。
著書:『アイルランド 自然・歴史・物語の旅』(三弥井書店)、共著:『子どもに語る アイルランドの昔話』(こぐま社)『アイルランド民話の旅』(三弥井書店)、訳書:『塩の水のほとりで』(冬花社)その他がある。