「峠」の思想史 シリーズ武蔵野学

  • 原 武史(放送大学教授)
講師詳細

多摩川水系の流域に当たる東京都の西部から山梨県にかけての地域には、多くの峠がある。例えば八王子から小峰峠を越えると五日市に出るし、檜原村から風張峠を越えると奥多摩湖に出る。さらに多摩川水系と富士川水系を分ける峠としては、山梨県の大菩薩峠がある。多摩川水系をさかのぼればさかのぼるほど峠は高くなり、思想もまた急進化する。村上春樹の『1Q84』に出てくる謎の教団もまた、山梨県のこのあたりを拠点としていたことも書き添えておこう。明治初期の五日市憲法から戦後の赤軍派までの思想の流れを、地形という観点からとらえ直してみたい。(講師・記)

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注意事項

4/12は休講といたします。補講は7/12に行います。

日程
2020/7/12
曜日・時間
日曜 13:30~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,080円 一般 4,180円
設備費(税込)
165円
持ち物など
テキスト:講師著「地形の思想史」(角川書店)。各自ご用意ください。

講師詳細

原 武史(ハラ タケシ)
1962年生。早稲田大学政治経済学部卒業。国立国会図書館、日本経済新聞社勤務(宮内庁記者会に所属し、昭和天皇の病状報道に従事)を経て、東京大学大学院博士課程中退。明治学院大学教授を経て2016年より放送大学教授。専攻は日本政治思想史。近現代の天皇、皇室、神道、鉄道や団地などをテーマにしている。著書に『<出雲>という思想』(講談社学術文庫)、『「民都」大阪対「帝都」東京~思想としての関西私鉄』(講談社選書メチエ・サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(朝日選書・毎日出版文化賞受賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社文庫・講談社ノンフィクション賞受賞)、『昭和天皇』(岩波新書・司馬遼太郎賞受賞)、『団地の空間政治学』(NHKブックス)、『皇后考』(講談社学術文庫)、『「昭和天皇実録」を読む』(岩波新書)、『平成の終焉』(岩波新書)、『レッドアローとスターハウス~もうひとつの戦後思想史』(増補版・新潮文庫)、『天皇は宗教とどう向き合ってきたか』(潮新書)など多数。近著に『地形の思想史』(角川書店)。