天皇陵古墳が語る古代日本  推古天皇の初葬陵(植山古墳)と改葬陵(山田高塚古墳)

  • 推古天皇初葬陵(植山古墳)
  • 木下 正史(東京学芸大名誉教授)
講師詳細

 飛鳥時代の扉を開いた推古天皇。聖徳太子と蘇我馬子の協力を得て、新しい身分制である冠位十二階制の制定、役人が守るべき規範を定めた憲法十二条の制定、遣隋使の派遣による中国大帝国との直接交流の開始、国史の編纂、仏教興隆を命ずるなどなど新政策を次々と打ち出して、新しい国づくりを推し進めていった。そして薄葬を命じて、350年間にわたって造り続けられてきた前方後円墳を築くことを止め、天皇陵に方墳を採用する。規模も急激に小さくなり、古墳文化は変質し、急速に衰退へと向かう。
 推古天皇の初葬陵である可能性が高い飛鳥の植山古墳は一辺40mほどの方墳であり、後に、河内飛鳥の山田高塚古墳に改葬される。山田高塚古墳も一辺60mほどの方墳である。両古墳の内容や特質などを探りつつ、古墳時代から飛鳥時代へ、倭国から日本国の時代へどのような転換していったのか考えてみたい。(講師記)

★「天皇陵古墳が語る古代日本」シリーズで3ヵ月に1回行う予定です。
  

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日程
2019/9/7
曜日・時間
土曜 15:30~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,024円 一般 3,672円
持ち物など
当日は、本券を教室でご提示ください。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。