ハインリヒ・シュッツ《音楽による葬送》をひもとく 音楽修辞学による全容の解釈と後世への流れ

  • 撮影:風間久和
  • 撮影:風間久和
  • 淡野 弓子(指揮者・声楽家)
講師詳細

1636年に公刊されたシュッツの《音楽による葬送》は、シュッツの親しい知己であったハインリヒ・ポストゥームス・フォン・ロイス公というゲラの貴族が、自分の死期を覚り、シュッツに葬送音楽を依頼したことから生まれた作品である。ロイス公は生前密かに自らの柩を造らせ、そこに自分の選んだ聖句とコラール詩節を刻ませていた。シュッツはそれらの言葉を組み合せ、最善の技によって《Musikalische Exequien音楽による葬送》を作曲、ここにドイツ音楽史上初の「ドイツ語によるレクイエム」が誕生する。
当講座ではシュッツの聖書解釈とその音楽表現を彼の用いた「ムシカ・ポエティカ(音楽修辞学)」をベースに考察し、のちのバッハの葬送モテット《イエス、わが喜び》やブラームスの《ドイツ(語)・レクイエム》を概観したい。(講師・記)


お申し込み
日程
2019/8/31, 9/21, 9/28
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,072円 一般 11,016円

講師詳細

淡野 弓子(タンノ ユミコ)
1938年生まれ。東京藝術大学を経てドイツ・ヘルフォルト教会音楽大学に学ぶ。68年ハインリヒ・シュッツ合唱団を設立し2008年まで常任指揮者。 1989年~2001年<シュッツ全作品連続演奏>を行い、全496曲を終了。2003年秋、東京・上荻の本郷教会において、教会暦に添った<バッハ・カ ンタータ連続演奏>を開始し、現在続行中。歌い手としては、シュッツ、バッハより現代に至る宗教曲、ドイツ・リート、現代作品の演奏、新作初演など。師:ヴィルヘルム・エーマン(指揮)アグネス・ギーベル、エリザベス・マンヨン(声楽)
「ムシカ・ポエティカ」代表。「ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京」桂冠名誉指揮者。活水学院キリスト教音楽研究所研究員。CDに『ハインリヒ・シュッツの音楽』Vol.1~4ほか。著書に『バッハの秘密』平凡社新書。