天皇陵古墳が語る古代日本  斉明天皇陵-牽牛子古墳と岩屋山古墳、鬼ノ俎・雪隠古墳

  • 牽牛塚古墳の石室入口
  • 木下 正史(東京学芸大名誉教授)
講師詳細

 孝徳天皇崩御後、斉明天皇は飛鳥へ還都する。天皇は盛んに土木建設工事を起し、本格的な都づくりを進めた。後飛鳥岡本宮跡、酒船石遺跡、水落遺跡、飛鳥京苑池跡はその都づくりの様子を伝える。斉明4年、孫の建王が亡くなり、悲しんだ天皇は死後、建王墓に合葬するよう命じている。斉明天皇は斉明7年(661)、白村江の戦の最中に、筑紫で亡くなり、飛鳥に戻って川原で殯される。『日本書紀』には、天智6年(667)、斉明天皇と間人皇女を小市岡上陵に合葬したとあり、殯が始まって5年余を経過していた。宮内庁は高取町「車木ケンノウ塚古墳」を斉明陵に治定するが、明日香村にある牽牛子塚古墳が真陵である。岩屋山古墳を初葬陵、鬼ノ俎・雪隠古墳を建王・斉明陵とする説もある。これら古墳の内容を検討して真陵の特質を明確にするとともに、関連諸遺跡を取り上げ、その時代の歴史的意義について考える。(講師記)

★「天皇陵古墳が語る古代日本」シリーズで3ヵ月に1回行う予定です。
  

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日程
2020/2/29
曜日・時間
土曜 15:30~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円
持ち物など
当日は、本券を教室でご提示ください。

講師詳細

木下 正史(キノシタ マサシ)
1941年東京都生まれ。東京教育大学卒業。同大学院修士課程修了。日本考古学専攻。奈良国立文化財研究所、東京学芸大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。主な著書に『古代日本を発掘する―飛鳥藤原の都―』『飛鳥・藤原の都を掘る』『藤原京』など。