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「遠野物語」を読む 柳田謎解き学の原点の書として
- 教室・オンライン同時開催
- 小田 富英(『柳田國男全集』編集委員)
広大な裾野をもつ柳田国男の学問は、日本人とは何かという大きな課題から、私たちの何気ないしぐさの根源がどこにあるのかといった素朴な疑問までを包み込んでいます。私は、「柳田国男年譜」を作成する過程で、柳田学を「謎解きの学問」と位置づけることに意味を見つけました。そして、『遠野物語』こそ、その「謎解き」の原点の書だと思うに至りました。一昨年まで12回にわたってテーマ別に『遠野物語』を読み、その魅力を探ってきましたが、昨年度から、119話全話を順番(柳田が考えた配列順)に、謎を解くように丁寧に読み進めてきています。
7月期はその第16回から第18回までで、第81話から第96話までを読む予定です。
これらの話群は、はっきり実名がわかる里人が登場し、『遠野物語』の核心である「魂の行方」や「生と死」を考える話が続きます。これらを丁寧に読むことで、クライマックスの第99話に繋がる線が見えてくるはずです。
「謎」は、みなさんお一人お一人おもちで多様多彩となることでしょう。ご一緒にどこまで究明できるかわかりませんが、みなさんと共に楽しく読み進め、新たな謎を確認できるとうれしいです。ぜひいらしてください。お待ちしています。(講師記)
★7月28日は 1日体験受講もできます。
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- 日程
- 2022/7/28, 8/25, 9/22
- 曜日・時間
- 第4週 木曜 13:30~15:00
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円
- 設備費(税込)
- 495円
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講師詳細
- 小田 富英(オダ トミヒデ)
- 東京学芸大学卒。36年間東京都公立小学校教員を勤めた後、作新学院大学特任教授を経て、現在『柳田国男全集』編集委員、日本地名研究所『地名と風土』編集長、遠野文化研究センター研究員、常民大学運営委員、全面教育学研究会会員、『遠野物語』で交流を楽しむ会(『遠野物語』交流楽会)代表など。編著:『柳田國男全集』別巻Ⅰ「年譜」(筑摩書房)、『柳田國男自筆 原本 遠野物語』(岩波書店)。共著:『柳田国男伝』(三一書房)、『口語訳 遠野物語』(河出文庫)、『犯罪の民俗学 2』(批評社)、『わいわい学級』(現代書館)、『地域に根ざす民衆文化の創造―「常民大学」の総合的研究』(藤原書店)など。論文:「初稿本『遠野物語』の問題」(国文学)、「柳田国男おじいさんのメッセージ」(『毎日小学生新聞』連載)、「平地人とはだれか」三回連載(『伊那民俗研究』『遠野学』)、「『遠野物語』と遠野郷民俗誌の間」(『地名と風土』第13号)、「新渡戸稲造と柳田国男」(『新渡戸稲造の世界』第28号)、「柳田国男ゆかりの富山の土地と人」(『地名と風土』第14号)、「柳田学と後藤民俗思想史をつなぐ」(『伊那民俗研究』第29号)、「谷川健一と後藤総一郎」(『地名と風土』第15号)、「謎解き 原本 遠野物語」(『現代思想』第50巻第8号、2022年7月臨時増刊号)など多数。