大江健三郎「水死」を読む

  • 小森 陽一(東京大学名誉教授)
講師詳細

『水死』という長篇小説は、限りなく作者大江健三郎に近い長江古義人という小説家が、故郷である四国の山の中の谷間の村に戻り、自分の父親の死の真相を探るという設定になっている。戦時下におけるクーデタ計画をはじめてとして、それまでの大江文学の中で使われて来たいくつもの主要なディテールが、すべて結び合わされた、独自な長篇小説となった『水死』を、大江文学の系譜の中で読み解いていく。(講師記)

この講座は終了しました
日程
2021/2/20
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
持ち物など
講談社大江健三郎著「水死」は単行本も文庫も絶版になっています。図書館などで手に入る方はご持参ください。講義内容は、テキストに添ってではなく、大江作品や「水死」について全般的にご講義いただきますので、必ずしも本がなくても大丈夫です。

講師詳細

小森 陽一(コモリ ヨウイチ)
1953年生まれ。北海道大学大学院文学研究科修了。成城大学文学部助教授、東京大学助教授・教授を経て現職。著書に『構造としての語り』(新曜社)、『読むための理論 文学・思想・批評』(世織書房)『知の技法』(共著・東京大学出版会)、『ことばの力・平和の力 近代日本文学と日本国憲法』(かもがわ出版)、『難民(思考のフロンティア)』(共著・岩波書店)。『戦後日本は戦争をしてきた』(共著・角川書店)、『理不尽社会に言葉の力を』『戦争への想像力』『生きさせる思想-記憶の解析・生存の肯定』(新日本出版社)、『天皇の玉音放送』(朝日新聞出版)、『漱石論 21世紀を生き延びるために』(岩波書店) 、『東アジア歴史認識論争のメタヒストリー』(共著・青弓社)、『壊れゆく世界と時代の課題』(共著・岩波書店)などがある。