小泉八雲、妖怪へのまなざし     出雲に見た妖怪たちの原像

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  • 小泉 凡(小泉八雲記念館館長・島根県立大学短期大学部名誉教授)
講師詳細

 小泉八雲(1850-1904)は、人生で70話を超える世界の怪談を採集・再話したことで知られています。いうまでもなく、「存在」としての妖怪は怪談という「はなし」を通して継承されるわけであり、その意味で怪談は「妖怪の文学」ともいえます。八雲は日本で最初の赴任地、出雲の国でいくつかの妖怪伝承を知ります。雪女、化け狐、河童、橋姫、幽霊、夜動く青銅製の動物たち、生まれ変わりの物語など。これらの「存在妖怪」「現象妖怪」は日本の妖怪の原像として深く八雲の体内に刻まれます。そして再話怪談創作の原動力ともなっていきます。なかでも、松江で小泉セツの養祖父・稲垣万右衛門の体験談として聞いた「雪女」は後に、代表作『怪談』にも、晩年の「化けものの歌」という妖怪事典風の作品にも姿を変えて登場します。八雲生誕170年、来日130年の今年、八雲文学に底流する「妖怪へのまなざし」にアプローチします(講師記)

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日程
2020/7/19
曜日・時間
日曜 14:30~16:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
その他
当日はこの受講券をお持ちください。

講師詳細

小泉 凡(コイズミ ボン)
1961年東京生。成城大学・同大学院修了。専門は民俗学、文化資源学。1987年に松江へ赴任。島根女子短期大学講師・助教授を経て2009年から現職。2001年~2002年はセントラル・ワシントン大学交換教授。文化資源を発掘し観光に生かす実践研究や子どもの五感力育成をめざすプロジェクト「子ども塾」で塾長として活動する。主著に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『文学アルバム小泉八雲』(共著、恒文社、2000年)ほか。小泉八雲の直系のひ孫にあたる。しまね地域共生センター長、小泉八雲記念館館長、焼津小泉八雲記念館名誉館長。