中東情勢2020 政治的軍事的ゲームとパンデミックのゆくえ

  • 池田 明史(東洋英和女学院大学学長)
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現在の中東情勢は、かつてのようなアラブ対イスラエルといった単純明快な二項対決的対抗軸は消滅し、イラン、イスラエル、サウジアラビア、トルコといった複数の域内勢力の間に利害関係が錯綜する厄介な状況が現出している。加えて、シリアで構築した影響力回復の橋頭堡をリビアなどにおいても拡幅しようとするロシア、域内の軋轢に巻き込まれまいとして中東から距離をとりつつあるように見えるアメリカといった域外勢力の思惑が絡んで、複雑な政治的軍事的ゲームが展開されているのである。こうした各勢力間の対抗と癒着の発展関係のなかで、いずれかのアクターによる「挑発」が、そのまま偶発的な「戦争」へと突き進む懼れなしとしない。不透明で不安定な中東の「いま」の解説を試みる。(講師記)

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日程
2020/8/22
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円

講師詳細

池田 明史(イケダ アキフミ)
東北大学法学部を卒業後、1980年にアジア経済研究所に入所、中東現代政治分析を担当し、イスラエル政治を始めとして幅広く中東現代政治分析に取りくむ。分析・研究の対象とした事象はイラン革命、イラン・イラク戦争、レバノン戦争、インティファーダ、湾岸危機・戦争、中東和平プロセスなど幅広い。この間に1984-1986年にイスラエル・ヘブライ大学トルーマン記念平和研究所客員研究員、1994~1995年に英国オクスフォード大学セントアントニーズ校客員研究員、1995~1996年にトルーマン研究所客員教授などを歴任。1997年、東洋英和女学院大学社会科学部に助教授で着任。2001年、同教授。国際社会学部長、副学長を経て、2014年に東洋英和女学院大学学長に就任、現在二期目。日本の政府系機関・非政府機関が支援するイスラエル・パレスチナ間のセカンド・トラック交渉の取りまとめ役も数多く務めてきた。日本イスラエル親善協会副会長。