日銀のゼロ金利政策と日本の課題

  • 水野和夫さん
  • 水野 和夫(法政大学教授)
講師詳細

 日本のゼロ金利政策の事実上の始まりは1995年7月からであり、四半世紀がたとうとしている。
 それでも効果がでないのは、国民国家が衰退し21世紀は帝国の時代となりつつあるからである。
 米中新冷戦は全世界の債権者めぐるたたかいであり、その勝者が21世紀の帝国となる。米国が勝利するには、日本のゼロ金利の長期化と企業のROE引き上げが不可欠である。
 企業の資金余剰が対米投資を促すからである。しかし、日本の消費者の犠牲を伴い、戦後から続く投資と輸出主導経済が今後も続く。
「毎日の生活を楽しむ」ことを重視する消費者は相変わらず我慢を強いられる。それを打開する方法を探る。(講師記)

ROE…自己資本利益率(Return On Equityの略)。自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の指標。

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日程
2020/1/25
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円

講師詳細

水野 和夫(ミズノ カズオ)
1953年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。金融市場調査部長、チーフエコノミスト、執行役員などを経て'10年退社。内閣官房内閣審議官など、日本大学国際関係学部教授を経て、現在、法政大学教授。著書に『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞社、 のち日経ビジネス人文庫)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義という謎』(共著、NHK出版新書)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)など多数。