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近代風景画の歴史① 近世
- 船岡 美穂子(東京藝術大学講師)
西洋美術における風景画の歴史と発展をわかりやすく解説する講座です。古来より、人間は、自然とその風景に関心を持ち、絵画に表現し続けてきました。古代神話やキリスト教の物語の中に登場する象徴的な風景や理想郷、また自分たちを取り巻く雄大な自然や身近な都市は、現在も芸術家たちの観察力や想像力を刺激し続けています。
本講座では、中世末期からルネサンス期に物語画から派生して芽生えた風景表現が、17世紀バロック期に魅力ある独立したジャンルとして確立し、やがて19世紀印象派に至って近代絵画の一大ジャンルとして発展するまでをたどります。前半を近世、後半を近代として、ルネサンス期のティツィアーノ、ファン・エイク兄弟やデューラー、ブリューゲル、17世紀のクロード・ロラン、レンブラント、19世紀のターナー、コロー、ミレー、モネをはじめとする多くの画家たちの優れた風景画作品を、スライドを見ながら詳しく紹介します。
冬から春に向けて、植物が芽吹き、人間や動物たちが息づく風景画の世界を楽しみましょう。
画像写真の無断転載を禁じます。
- 日程
- 2021/3/13
- 曜日・時間
- 土曜 13:30~15:00
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,300円 一般 4,400円
- 持ち物など
- 必要に応じて資料を配布します。
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講師詳細
- 船岡 美穂子(フナオカ ミホコ)
- 東京藝術大学美術学部芸術学科卒。
同大学院美術研究科修士、博士後期課程修了。博士(美術)。研究室助手を経て、現在、東京藝術大学講師。
専門は、近世・近代の西洋美術史。近年は、フランス美術の国際的な影響、美術愛好家の果たした役割を研究中。
主な著書に『イメージ制作の場と環境』(共著、中央公論美術出版、2018年)、『芸術愛好家たちの夢-ドイツ近代におけるディレッタンティズム』(共著、三元社、2019年刊行予定)。