中根東里と芳子をめぐる物語

  • 講師肖像
  • 塩村 耕(名古屋大学教授)
講師詳細

-古典文学講座-
 中根東里(なかねとうり)は晩年の十余年を相模の浦賀で過ごした、江戸時代中期の隠逸孤高の文人です。
 世俗的な名利に徹底的に背を向け続け、人生の節目で自らの著作を焼き捨てる人でした。そんな東里が、老後に三歳の姪、芳子を引き取り育てることになり、大きくなったら読むようにと「新瓦(しんが)」という書物を芳子のために残しました。人と書物との関係を考える上で、面白い事例ですね。「新瓦」と晩年の書簡を通して、東里の人間性に迫りたいと思います。(講師記)

お申し込み
日程
2020/3/28
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円

講師詳細

塩村 耕(シオムラ コウ)
1957年兵庫県神戸市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。名古屋大学大学院人文学研究科教授。専門は日本近世文学(特に近世前期の俗文学)、日本書物文化史、近世文人の伝記研究。2000年より古典籍の一大宝庫、西尾市岩瀬文庫の全資料調査に没頭、2019年にほぼ終了、成果は詳細な書誌データベースとして公開中。編著、『中根東里展(図録)』(共著、佐野市郷土博物館、2019)、『三河に岩瀬文庫あり』(風媒社、2016)、『文学部の逆襲』(風媒社、2015)、『こんな本があった!江戸珍奇本の世界』(家の光協会、2007)、『近世前期文学研究』(若草書房、2004)など。