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修羅物といわれる一群の能があります。修羅道に落ちて苦を受ける武人の亡霊を主人公とする能です。世阿弥はこの一群の能すなわち修羅能の独創的開発者でした。鬼能に近かった古修羅物を、『平家物語』を題材とする新風の修羅能へと転換させたのが、世阿弥です。では、なぜ、世阿弥は『平家物語』を題材とすることで、修羅能開発に成功したのでしょうか。それは、大きな視点から見れば、能役者が世界をつかんでいる宇宙感覚と、『平家物語』を語る琵琶法師のそれとが近似していたからではないでしょうか。そのような問題提起を出発点として、世阿弥たちが作った多様な修羅能を見ていきましょう。(講師記)2020年10月開講
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講座名 | 能の宇宙、「平家物語」の宇宙 |
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講師名 | 松岡 心平(能楽研究者) |
講座案内 | ![]() |
日程 | 2021/1/16, 2/20, 3/20 |
曜日・時間 | 第3 土曜 15:30~17:30 |
回数 | 3回 |
受講料 (税込) |
会員 9,900円 |
その他 | 教室は変更になる場合がございます。館内掲示をご覧ください。当初の予定から日程が変更になっています。 |
講師詳細 |
松岡 心平(マツオカ シンペイ) 東京大学名誉教授、能楽研究者。1954年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程修了。専門は能・世阿弥を中心とする中世芸能。国文学研究資料館助手、東京大学文学部専任講師、同教養学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を歴任。 能の研究上演団体「橋の会」の運営委員を務めた。一般財団法人「観世文庫」理事。著書に、『宴の身体-バサラから世阿弥へ-』(岩波書店1991年)、『能-中世からの響き-』(角川書店 1998年)、『中世を創った人びと』(新書館2001年)、『中世芸能を読む』(岩波書店2002年)、『世阿弥を語れば』(岩波書店2003年)、『能 大和の世界』(山川出版社2011年)、 『能の見方』(角川学芸出版2013年)、『中世芸能講義』(講談社2015年)など。 |