仏教と仏像の源流をたどる インド古代初期からクシャーン時代

  • 十一面観音(妙楽院)岩松拾文 作
  • 安田 治樹(元立正大学教授)
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わが国では、6世紀半ばの仏教受容以来、仏教が仏像を伴うのは当然であり、仏教の信仰と仏像とは不可分の関係として捉えられてきました。しかし意外にも、仏教発祥の地インドでは、釈尊の在世中からその入滅後の相当長い期間にわたり、仏像のない「無仏像」の時代がありました。
インドをはじめとして中央アジア、東アジアにおけるその後の仏教と仏教美術の広範な展開にあって、仏教はすでに仏像を随伴し、仏教の隆盛したところ、常に仏像を主軸とした盛んな造形活動が行われました。それはとりも直さず、原始仏教以来、仏教徒の間にしばし保持されてきた無仏像の伝統(仏像造立のタブー)が、いつしか打破されたことを物語っています。それまでつくられることのなかった仏陀像が、いつ、いかなる場所において、どのような経緯の下に創出の起源をもったか。本講座では、仏教史や仏教文化史上におけるこの重大な出来事について、インド古代初期美術から、クシャーン時代のガンダーラ、マトゥラー両美術における動向を眺め、仏陀像成立の背景について理解を深めます。(講師記)



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日程
2020/7/22, 8/26, 9/9, 9/23
曜日・時間
第2週・第4週 水曜 10:30~12:00
回数
4回
受講料(税込)
会員 12,320円 

講師詳細

安田 治樹(ヤスダ ハルキ)
1949年生まれ。成城大学大学院文学研究科美学美術史専攻博士課程修了。財団法人根津美術館学芸部学芸課長を経て、2008年、立正大学仏教学部教授に転ず。同大学法華経文化研究所所長、文学博士。2014年に立正大学ウズベキスタン学術調査隊を組織、同隊長。