子規とたどる「奥の細道」

  • 講師著書(未知谷)
  • 遠藤 利國(著述・翻訳家、 国学院大学講師)
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子規というと『病牀六尺』や『仰臥漫録』に記されたエッセイ等から病弱というイメージが強いのですが、日清戦争に従軍して脊椎カリエスという業病に侵されるまでは、各地を自らの足で歩いて回り、俳句まじりの紀行文をものする等々、まことにエネルギッシュで行動的な青年でした。
子規25歳の明治25年に新聞『日本』の記者になると、時事俳句、俳句欄、俳句で綴る紀行文等、当時としては画期的な記事を次々に掲載し、<ちょんの間芸>などと低く見られていたこともある俳句の地位を一気に高め、明治を代表する文人となりました。
今回とりあげる 「はて知らずの記」 は、明治26年7月下旬からの一か月間、野心満々たる若き子規が大先達である松尾芭蕉の「奥の細道」をたどって、福島・山形・宮城・秋田をひたすら歩き、記し、吟じた紀行文です。
ここからは駒下駄を履いて毎日八時間も九時間も山野を闊歩する若さと活力あふれる
子規が、またその子規が見た明治中期の東北地方の姿が窺えます。ぜひ一度、子規といっしょにタイム・トラベルをしてみませんか。
なお 「はて知らずの記」 には当時の新聞掲載稿と、後に 『増補再版獺祭書屋俳話』 に収められた改訂版の二種類があります。今回は良くも悪くも臨場感あふれる新聞
掲載稿を主に、『奥の細道』 や 『曾良旅日記』、さらにはビジュアル資料や拙著
『明治廿五年九月のほととぎす 子規見参』 等の文献で細部を補いながら話を進
めたいと思います。(講師記)

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受付一時中止
日程
2020/5/22, 6/26
曜日・時間
第4 金曜 10:30~12:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 
持ち物など
必要に応じて資料を配布予定です。

講師詳細

遠藤 利國(エンドウ トシクニ)
1950年東京生まれ。現、茅ヶ崎在住。早稲田大学大学院博士課程修了。著述・翻訳家。
1984年に『メディチ家 その勃興と没落』 (リブロポート) 刊行。
1994年より2020年3月まで國學院大學文学部兼任講師。

<主要著書・訳書>
『博物館のレトリック』 『教皇庁の闇の奥』(リブロポート) 『メディチ家の盛衰』『図説 モンゴル帝国の戦い』 『図説 古代ギリシアの戦い』 『図説 古代ローマの戦い』(東洋書林)、『映画を爆弾に変えた男 オリバー・ストーン』 (小学館)、『戦略の歴史』(中公文庫)、『明治廿五年九月のほととぎす 子規見参』 『現代語訳 帝国主義』 『百%の真善美 ソクラテス裁判をめぐって』『漫言翁福沢諭吉 時事新報コラムに見る明治』 (正・続) (未知谷)など