天皇と軍隊の近代史 軍人勅諭の踏み破り方と叛乱・内乱をめぐる裁判の行方

  • 加藤 陽子(東京大学教授)
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 昨秋書いた『天皇と軍隊の近代史』の根幹にあった筆者の「問い」を2回の講座で論じたい。1931年の満州事変と翌年の上海事変によって、軍部は、対外的に国策変更の手段として武力を用いた。その同じ軍部は、同時期の十月事件と血盟団事件・五一五事件によって、対内的にも国家の基本的な政治秩序を武力で改変しようと試みた。なぜ、外と内の方策が呼応しなければならなかったのか。また、天皇親率の理念のもと明治初年に創設された徴兵制軍隊は、軍人の政治不干与を要求する軍人勅諭によって律せられていたはずだったが、その理念はなぜ踏み破られていったのか。裁判資料や貴重な一次史料を読み解きながら考えてゆく。(講師・記)

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日程
2020/6/11, 6/25
曜日・時間
木曜 18:30~20:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
その他
※教室を変更しました。6/11(木)は10階18号室、6/25(木)は11階23号室です。

講師詳細

加藤 陽子(カトウ ヨウコ)
1960年埼玉県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授などを経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は日本近現代史。主な著書に『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)、『戦争の論理』(勁草書房)、『シリーズ日本近現代史(5)満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、小林秀雄賞)『天皇の歴史08巻 昭和天皇と戦争の世紀』(講談社)など多数。