クリムトとシーレ

  • 太田 治子(作家)
講師詳細

 クリムトの絵が、子供のころから好きでした。山賊の親分のように髪をふくらませた女の人が、絵の中からにんまりと笑いかけていました。絵のモデルが世紀末ウィーンの上流階級の婦人だとわかったのは、大人になってからでした。 一方、彼の描く風景画はどこまでも美しく心がほっとします。クリムトより18歳年下の弟子のシーレが描く風景画が、孤独な青年の心をむきだしにしているように感じられるのとは対照的です。二人の画家の絵を通して、ウィーン世紀末という時代がみえてきます。 (講師・記) 
                     
右図はグスタフ・クリムト《ユディトⅠ》
     1901年 油彩、カンヴァス 84×42cm
     ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
     © Belvedere, Vienna, Photo: Johannes Stoll



<展覧会情報> 「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
             会期:2019年4月23日(火)~7月10日(水)
            会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)

この講座は終了しました
日程
2019/5/9
曜日・時間
木曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,240円 一般 3,888円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

太田 治子(オオタ ハルコ)
 明治学院大学文学部英文科卒。高校2年の時に書いた手記「十七歳のノート」が話題となる。昭和61年『心映えの記』で坪田譲治文学賞受賞。昭和51年から54年まで、NHK「日曜美術館」でアシスタントをつとめる。『母の万年筆』『私のヨーロッパ美術紀行』『万里子とわたしの美術館』『万里子の色鉛筆』『空の上のお星さま』『絵の中の人生』『青い絵葉書』『花の見た夢』『風の見た夢』『恋する手』『石の花』『明るい方へ』『時こそ今は』『夢さめみれば-日本近代洋画の父・浅井忠』、『星はらはらと-二葉亭四迷の明治』『100分de名著 中原中也詩集』など多数。