一億個の「見えない」ブラックホールを探す 

  • (C)EHT collaboration
  • 岡 朋治(慶応義塾大学教授)
講師詳細

 現在、天の川銀河の中では約60個ほどのブラックホール候補天体が確認されています。これらは中心核を除いて全て近接連星系であり、伴星からの質量降着に伴う重力エネルギー解放によって輝いています。一方で理論計算によれば、天の川銀河に存在するブラックホールの総数は少なくとも1億個と算出されています。つまり、実はほとんどのブラックホールは見えていないのです。このような「見えない」ブラックホールも、天の川銀河中に広がる希薄なガスの運動状態を手がかりに可視化できる可能性があります。最新の電波観測による、最新の研究成果を紹介します。(講師記)

この講座は終了しました
日程
2019/8/10
曜日・時間
土曜 10:00~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,240円 一般 3,888円

講師詳細

岡 朋治(オカ トモハル)
1968年生まれ。東京大学理学部卒。東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。理化学研究所基礎科学特別研究員、東京大学大学院理学系研究科助手、慶應義塾大学理工学部准教授を経て、現在、同学部教授。ミリ波サブミリ波観測に基づいて、銀河系の構造、銀河系中心、活動銀河中心核と巨大ブラックホール、星間物質の進化と星形成などの研究を行っている。最近は特に、銀河中心巨大ブラックホールの形成過程に興味をもつ。