プルーストの現代性 「失われた時を求めて」を文化史の観点から読む

  • 坂本 浩也(立教大学教授)
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 『失われた時を求めて』の最初しか知らない読者は、プルーストを懐古趣味の作家と見なしがちです。しかし最後まで読むと、彼がじつは19世紀末から第一次世界大戦にいたるフランス社会の新たな風俗を描いた「現代生活の作家」だったことがよくわかります。
 なかでも当時の新発明(電話、自転車、自動車、飛行機など)をいち早く小説にとりこんだ点は注目に値します。プルーストは、ノスタルジーへの耽溺とも、未来派のような進歩礼賛とも異なる独自の観点から現代生活を描きました。当時のさまざまな文化的表象(ポスター、絵葉書、新聞記事、大衆文学など)と比較しながら、その独自性を考察してみましょう。  (講師・記)

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日程
2020/2/29
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

坂本 浩也(サカモト ヒロヤ)
パリ第4大学(ソルボンヌ)にて文学博士号を取得。立教大学教授。著書に、『プルーストの黙示録——『失われた時を求めて』と第一次世界大戦』(慶應義塾大学出版会、2015年)、訳書に、ピエール・ブルデュー『男性支配』(坂本さやかとの共訳、藤原書店、2017年)など。立教大学にて公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」全14回を企画開催(2017年10月〜2020年1月、twitter@proust_rikkyo)。「web岩波 たねをまく」にて、イベントレポート「それぞれの『失われた時を求めて』」を連載中。