神聖ローマ帝国とハプスブルク

  • 皆川 卓(山梨大学教授)
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 850年の長きにわたり中央ヨーロッパに存在した「神聖ローマ帝国」は、その大仰な国号にもかかわらず、征服事業や栄耀栄華を極めた歴史をほとんど持たず、「神聖でもなければローマ的でもなく、帝国ですらない」と酷評されてきました。しかし最近の研究から、後半400年間の神聖ローマ帝国はハプスブルク家を君主に戴く一種の「国家連合」として、地道にその地を列強の侵略から守り抜き、独特の仕組みでのちのドイツ人やオーストリア人の価値観や感性に計り知れない影響を与えたとされています。彼らの勤勉さや慎ましやかさや冷静さ、議論好きや法律の遵守意識、教育への熱意は、その中から生まれてきた性格でした。「双頭の鷲」の宝石飾りを戴く精巧な時計にも似たこの政治作品のネジを一つ一つ慎重に外し、皆さんと共にその驚きの構造を覗きたいと思います。(講師・記)

4月期テーマ:「ヴィッテルスバッハ家の歴史(3)ー王になりきれなかった王」


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日程
2021/4/3, 5/1, 6/5
曜日・時間
第1週 土曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
教材費(税込)
資料代 110円
設備費(税込)
495円
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・初回に配布された資料を毎回使います。ご持参ください。途中からご参加される方は、資料をお渡しいたしますのでカウンターまでお越しください。
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講師詳細

皆川 卓(ミナガワ タク)
1967年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科単位取得退学。専門は西洋史。2012年から山梨大学大学院教育学研究科准教授、16年から同大学教育学部教授。