ショパンの生涯と楽曲10 即興曲 名人の遊びと苦悩

  • 写真左 高橋多佳子氏写真:(C)Akira Muto
  • 下田 幸二(音楽評論家・ピアニスト)
  • 高橋 多佳子(ピアニスト)
講師詳細

 世界で愛される永遠のピアノの詩人ショパン。ショパンと共に生きるピアニスト高橋多佳子とショパン研究者下田幸二がその作品の全貌に迫る2017~2021年まで全18回のシリーズです。2020年にはワルシャワで行われるショパン国際ピアノ・コンクールを展望するボーナス企画もご用意しております。
 「ショパンがジョルジュ・サンドの家で即興をするのを聴きました。…彼は何のためらいもなく、最初からそのようにできているかのように弾きます。しかし、それを譜面にするときは、もとの楽想を詳細に掘り起こし、何日も苦闘を続けるのです。…」(1842年3月8日) このショパンの弟子フィルチの手紙は、ショパンの即興曲の魅力をよく表しています。ショパンは即興演奏の名人で、溢れる楽興をまるで遊んでいるように鍵盤から音にしました。しかし、ひとたびそれを作品として後世に残すとき、深く苦悩しました。シリーズの第10回は、4曲の即興曲の自在な音楽世界を楽しみましょう。
 
 ♪演奏及び取り上げる作品♪
ショパン:即興曲(《幻想即興曲》を含む全4曲)




 【前18回の予定】
1 ショパンの生涯と楽曲-ようこそショパンへ! (終了)
2 ポロネーズ-ショパンの目覚め(終了)
3 エチュード-たぎる野心(終了)
4 ロンド変奏曲-変容実験!? (終了)
5 スケルツォ-革命と感情吐露 (終了)
6 ワルツ-ウィーンの舞踏会はお好き?(終了)
7 バラードⅠ-華のパリ! 古典回帰・舞踏・文学との融合 (終了)
8 オーケストラ付作品-いろいろ試そう! (終了)
9 ピアノ協奏曲-ピアニスト・ショパン=演奏会募集中デス
10 即興曲-名人の遊びと苦悩
11 ノクターン-そろそろ恋と苦悩の季節です…
12 室内楽-ご存知ですか? ショパンのチェロ好き
13 マズルカ-ショパンの魂
14 24の前奏曲-バッハからマヨルカの風へ
15 歌曲-語ろう歌おうポーランド語!
16 ソナタ-形式への挑戦
17 バラードⅡ-生涯の詩
18 幻想曲・舟歌・幻想ポロネーズ-白鳥の歌

この講座は終了しました
日程
2019/6/1
曜日・時間
土曜 16:00~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,888円 一般 4,536円

講師詳細

下田 幸二(シモダ コウジ)
現在、桐朋学園音楽部門、フェリス女学院大学、相愛大学各講師。日本演奏連盟会員。全日本ピアノ指導者協会正会員。 1985年武蔵野音楽大学卒業。1989年ポーランド政府給費生として国立ワルシャワ・ショパン音楽院研究科修了。1990 年より8年間にわたり、国立J.エルスナー高等音楽学校ピアノ科講師を務める。ピアノを相馬信子、石黒祥義、L.コズベック、B.ヘッセ=ブコフスカの各氏に師事。その他、J.スリコフスキ、T.シェバノ ワの各氏にも薫陶を受ける。ピアノ指導者として高い定評があり、多くの優秀なピアニストを輩出。青少年ショパン国際ピアノ・コンクール(ポーランド)、せんがわピアノ・オーディションをはじめとする内外のコンクール審査員やセミナー講師を歴任。研究者としては、ショパンやポーランド音楽の専門家として信頼が篤い。現在、「レコード芸術」(音楽之友社)にて 《下田幸二のピアノ名曲解体新書》を好評連載中。著書には、「ショパン その正しい演奏法」、(ヤマハミュージックメディア)、「ショパン全曲解説」(ハンナ・日本図書館協会選定図書)、「ショパンの本」(共著・音楽之友社)などがあり、好評を博している。NHKアニメ「ピアノの森」ピアノ音楽監修者。
高橋 多佳子(タカハシ タカコ)
桐朋学園大学卒業、国立ワルシャワ・ショパン音楽院研究科を最優秀で修了。1990年第12回ショパン国際ピアノ・コンクール第5位入賞。第6回ポルト市国際音楽コンクール第2位、第3回ラジヴィーウ国際ピアノ・コンクール第1位、第22回日本ショパン協会賞受賞。
ソロ・リサイタルやオーケストラとの共演など活発な演奏活動を展開。国立ワルシャワ・フィルをはじめ、国内では、新日本フィル、日本フィル、東京フィル、東響、東京都響をはじめとする数々の主要オーケストラと共演を重ね、常に高い評価を得ている。既に18枚のCDをリリースし、《ショパンの旅路》、《ラフマニノフ:ピアノソナタ 第2番&ムソルグスキー:展覧会の絵》、《リサイタル》(以上オクタヴィア)など多くが“レコード芸術誌特選盤”となる。2015年には《ショパンの本》(音楽之友社)で付録DVDの全演奏を担当し好評を博す。2006年には宮谷理香とのピアノ・デュオ「デュオ・グレイス」を結成。CD《グレイス》、《ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ/サン=サーンス:動物の謝肉祭》(以上オクタヴィア)をリリースし、活発に活動している。現在、桐朋学園大学ピアノ科講師。