林芙美子の「浮雲」の謎 没後70年
  • 教室・オンライン同時開催

  • 太田 治子(作家)
講師詳細

 林芙美子の最後の長編小説『浮雲』を読むと、日本人にとって、敗戦とはどのようなものだったか、とてもよくわかります。敗戦と共に、日本は大きく変わりました。アメリカによる日本統治、天皇の「人間宣言」、日本国憲法の交付と、次々と変化を遂げていく中で、林芙美子は、復員兵、戦争未亡人、さらには浮浪児へと、暖かなまなざしを向けていきました。『浮雲』には、そうした世の中の変化の中で浮雲のように漂い、やがて消えてゆく男女二人の姿が、芙美子の分身のようにいきいきと描かれています。戦中からの腐れ縁のはての二人の姿が、不思議に力強く感じられるのはどうしてでしょう。その謎を、没後70年の今、考えてみたいと思います。(講師・記)

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日程
2021/10/21
曜日・時間
木曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円
設備費(税込)
165円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

太田 治子(オオタ ハルコ)
 明治学院大学文学部英文科卒。高校2年の時に書いた手記「十七歳のノート」が話題となる。昭和61年『心映えの記』で坪田譲治文学賞受賞。昭和51年から54年まで、NHK「日曜美術館」でアシスタントをつとめる。『母の万年筆』『私のヨーロッパ美術紀行』『万里子とわたしの美術館』『万里子の色鉛筆』『空の上のお星さま』『絵の中の人生』『青い絵葉書』『花の見た夢』『風の見た夢』『恋する手』『石の花』『明るい方へ』『時こそ今は』『夢さめみれば-日本近代洋画の父・浅井忠』、『星はらはらと-二葉亭四迷の明治』『100分de名著 中原中也詩集』『湘南幻想美術館―湘南の名画から紡ぐストーリー』など多数。