アンリ・ベルクソン「創造的進化」を読む

  • 前田 英樹(批評家)
講師詳細

この講座では、アンリ・ベルクソンの大著『創造的進化』(1907)を、時間をかけ、ゆっくりすみずみまで読む。この著作は、ベルクソンが哲学の道に入り込む当初から目指されていたもので、彼の思考の全主題が精密な順序で、彩りも豊かに展開されている。思想の古典とは、まさしくこうしたものを言う。題材となるのは、十九世紀以来、生物学の中心問題となった「進化」である。この問題に対する生物学者たちの回答を、ベルクソンは綿密に点検し、そのなかにある根本の欠落を、明晰極まりない筆で指摘する。その欠落とは、生物学の進化説では、「時間」が無視されていること、その結果、生命の進化を引き起こす本源の理由がまるで分からなくなっていることである。彼がここで示す「分化」「器官」「生の飛躍」についてのまったく新しい考え方は、現在も私達を深く揺さぶってやまないもので、彼の哲学の真髄が、ここに躍り出ている。読めば、その魅力と永遠の新鮮さに皆さんは驚かれることだろう。哲学の予備知識はまったく不要なので、安心して受講してもらいたい。  (講師・記) 

※本講座は2017年7月に開講しました。
        
【テキスト】
岩波文庫版『創造的進化』真方敬道訳
絶版ですが、インターネット書店や古書店で各自、御入手ください。      

【各回のテーマ】
 1.知性が物を裁断する仕方
 2.言語が知性を解放する
 3.知性は<新しさ>を取り逃がす
 4.本能が知性の用語で表わせない理由
 5.本能に固有の<努力>があること
 6.蟻にも固有の<知識>があること


この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み

注意事項

■4月期初回を6/8→6/22に変更。以降の日程は7月~に変更となります。申込の方には後日個別にご連絡いたします(5/13)
■新型コロナウイルスの感染拡大予防のため4/1から新宿教室は臨時休業中です。5/25休講。→補講日(1/2)は調整中の為、仮日程です。 (5/8更新)
■新型コロナウイルスの感染拡大予防のため4/1から新宿教室は臨時休業中です。5/11休講。→補講日(1/1)は調整中の為、仮日程です。 (4/24更新)
■新型コロナウイルスの感染拡大予防のため4/13、4/27は休講になりました。補講日(1/1)は調整中の為、仮日程です) (4/2記)

日程
2020/6/22, 7/13, 7/27, 8/24, 9/14, 9/28
曜日・時間
第2週・第4週 月曜 19:00~20:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 
持ち物など
テキスト 岩波文庫版『創造的進化』真方敬道訳
絶版ですが、インターネット書店や古書店で各自、御入手ください。   
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

前田 英樹(マエダ ヒデキ)
 1951年大阪生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。2017年3月まで立教大学教授。主な著書に『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)、『定本 小林秀雄』(河出書房新社)、『セザンヌ画家のメチエ』(青土社)、『倫理という力』(講談社)、『独学の精神』(ちくま新書)、『絵画の二十世紀』(NHK出版)、『言葉と在るものの声』(青土社)、『宮本武蔵 剣と思想』(ちくま文庫)、『深さ、記号』(書肆山田)、『保田與重郎を知る』(新学社)、『日本人の信仰心』(筑摩選書)、『信徒 内村鑑三』(河出書房新社)、『民俗と民藝』『小津安二郎の喜び』(共に講談社)、『ベルクソン哲学の遺言』(岩波書店)、『剣の法』(筑摩書房)などがある。