「大東亜共栄」の系譜
  • 教室・オンライン同時開催

  • 熊本 史雄(駒澤大学教授)
講師詳細

 本講座では、日露戦争によって満蒙権益を得た日本が、第一次世界大戦を経て昭和期に至り、満洲事変、日中戦争を経験するなかで、やがて南方にまで拡がる権益としての構想を深めていく過程を「『大東亜共栄』の系譜」と題して考察したいと考えています。
 そもそもこのテーマは、これまでアジア主義や対外硬派との系譜・関連で解釈されてきました。しかしながら本講座では、外務官僚たちを主人公にして語ってみようと思います。要するに、外務省と外務官僚が紆余曲折しながらも「大東亜共栄」という思想に収斂していく過程を、組織内の「機関哲学」を踏まえながら描いてみようというのが、本講座のねらいです。日本の権益擁護にかかわる思想の系譜を、外務省という組織の論理を踏まえて明らかにした方が、「大東亜共栄」という発想の内実に迫っていけるのではないでしょうか。
 最終的には、アジア主義や対外硬の右翼的なイデオロギーや軍部の膨張主義とも一線を画した、外務省主導のある意味で理知的な系譜の構想こそが「大東亜共栄」の”本丸”だった、という歴史像を打ち出してみたいと考えております。(講師・記) 2022年10月開講

【2023年1月期のテーマ】
第4回 「東亜」概念の衝撃 ~アジアモンロー主義と重光葵~
第5回 「広域経済圏」論の模索 ~有田八郎と国際協調の可能性~
第6回 「興亜」概念の受容 ~日中戦争と陸軍~
 
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日程
2023/1/25, 2/22, 3/22
曜日・時間
第4週 水曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

熊本 史雄(クマモト フミオ)
1970年生。山口県出身。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科日本史学専攻中退。外務省外交史料館『日本外交文書』編纂室勤務を経て、2004年駒澤大学文学部専任講師、2008年同准教授、2014年同教授(現職)。専門は、日本近代史、史料学。主著として、単著に『幣原喜重郎』(中公新書、2021年)、『近代日本の外交史料を読む』(ミネルヴァ書房、2020年)、『大戦間期の対中国文化外交』(吉川弘文館、2013年)、共著に『官僚制の思想史』(吉川弘文館、2020年)、『日中戦争はなぜ起きたのか』(中央公論新社、2018年)、『近代日本の思想をさぐる』(吉川弘文館、2018年)など。共編著として『近代日本公文書管理制度史料集』(岩田書院、2009年、中野目徹氏との共編)がある。