「列島祝祭論」 新たな日本思想史として

  • 安藤 礼二(多摩美術大学教授)
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『列島祝祭論』――新たな日本思想史として

柳田國男や折口信夫の学問は、一体、極東の列島たる「日本」の何を明らかにしようとしたものだったのか? 柳田民俗学や折口古代学の一つの源泉として中世の芸能、世阿弥と禅竹によって創出された猿楽にまでさかのぼり、「起源」ではなく、反復の度に顕現する「原型」としての日本思想の姿を浮き彫りにする。過去と現在、ローカルとグローバルの差異を無化し、政治と宗教さらには芸術に総合を与える「習合」の思想のもつ可能性の中心はどこにあるのか? 天皇と芸能者の関係、山岳信仰(修験)を土台として確立された空海や最澄の実践と理論など、拙著『列島祝祭論』をもとに、権力と反権力が相互に転換することをやめない、新たな日本思想史の構想を語る。(講師・記)

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日程
2020/5/23
曜日・時間
土曜 18:00~19:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 4,400円

講師詳細

安藤 礼二(アンドウ レイジ)
(あんどう・れいじ)1967年東京生まれ。早稲田大学第1文学部卒業。大学時代は考古学を専攻し、卒業とともに出版社に勤務、書籍編集者として働く。2002年、『神々の闘争-折口信夫論』で群像新人文学賞優秀作を受賞し、以降、『光の曼陀羅』(大江健三郎賞)他、陸続と話題の文芸批評の書を発表中。