ブラームスを考える

  • 西原 稔(桐朋学園大学教授)
講師詳細

今回の4回のシリーズでは1889年頃から1891年にかけての室内楽作品を中心に取り上げます。オーストリア皇帝よりレオポルト勲章を受けるなど揺るぎない名声を得たブラームスであるが、その作品はますます厭世的な色調を強く帯びるようになります。そして1891年、いわゆる「イシュル遺書」をしたため、彼は身辺整理を始まるようになります。

4/16 「弦楽5重奏曲第2番」
 ハウスマンのチェロを念頭に作曲された雄大な作品ですが、第2楽章などではブラームスの魂の孤独さが表現されています。(講師・記)

5/21 「クラリネット3重奏曲」
 クラリネット奏者のミュールフェルトを知ったブラームスは新たな創作に取り組みます。そして作曲されたのがこの作品です。ピアノを含む室内楽作品の最後の作品になります。

6/4  「3つのモテット」「6つの四重唱曲」「女声のための13のカノン」
 シュッツの作品などの研究を通して生み出されたのが「3つのモテット」作品110で、「ドイツ・レクイエム」の系譜に属します。「女声のための13のカノン」はとても珍しい作品です。

6/18 「クラリネット5重奏曲」
 クラリネット5重奏曲の最高傑作のひとつにかぞえられる名作です。まさに彼の室内楽の頂点と言っても過言ではなく、黄昏行く世紀末ウィーンとブラームスの孤独を表しているかのようです。

お申し込み
日程
2021/4/16, 5/21, 6/4, 6/18
曜日・時間
第3週・第1週 金曜 15:30~17:00
回数
4回
受講料(税込)
会員 13,332円 一般 17,732円
設備費(税込)
660円
その他
・日程をご確認ください。
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
・この講座の受講料には音楽使用料が含まれています。

講師詳細

西原 稔(ニシハラ ミノル)
山形県生まれ。東京藝術大学大学院博士過程満期退学。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。18、19世紀を主対象に音楽社会史や音楽思想史を専攻。「音楽家の社会史」、「聖なるイメージの音楽」(以上、音楽之友社)、「ピアノの誕生」(講談社)、「楽聖ベートーヴェンの誕生」(平凡社)などの著書のほかに、共著・共編で「ベートーヴェン事典」(東京書籍)、監訳・共訳で「オペラ事典」、「ベートーヴェン事典」(平凡社)などがある。現在、シューマンとブラームスに関する著作に取り組んでいる。