古典派音楽史3 ベートーヴェン
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  • 平野 昭(音楽評論家)
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 ベートーヴェンの初期創作の基盤がハイドンやモーツァルトによって18世紀後半に確立された古典派様式にあることは疑いない。その成果は1800年の交響曲第1番や1801年に出そろう最初の弦楽四重奏曲集6曲に見られる。
 しかし、難聴に苦悩する中で認めた『ハイリゲンシュタットの遺書(1802年10月)』以降の作品を見ると、その表現と音楽内容は一気にロマン主義に傾斜してゆく。交響曲では第3番《英雄》、ピアノ・ソナタでは第21番《ヴァルトシュタイン》、そして、ヴァイオリン・ソナタでは第9番《クロイツェル》といった作品が1803年中には出来上がっている。
 今回はベートーヴェンの古典主義様式がどのような点で18世紀の伝統を踏襲し、どのような点で革新的個性表現を獲得したかを、1800年以前の作品で見直してみたいと思っています。(講師・記)

〈スケジュール〉
1)14歳の時の3曲の「ピアノ四重奏曲」WoO36とモーツァルト様式
2)モーツァルトのオペラ主題による変奏曲のさまざま。
3)2本のホルンと弦楽四重奏のための《六重奏曲》Op.81b
4)クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽器のための《七重奏曲》Op.20
5)オーケストラ伴奏付き独唱曲と重唱曲:Op.65、Op.116、WoO89他



〈全体のスケジュール〉
第一期  ハイドンの生涯と音楽 
第二期 モーツァルト
第三期 古典派としてのベートーヴェン 
第四期 シューベルト、シューマン、ブラームス 

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日程
2023/1/16, 2/6, 2/20, 3/6, 3/20
曜日・時間
月曜 15:30~17:00
回数
5回
受講料(税込)
会員 16,665円 
設備費(税込)
825円

講師詳細

平野 昭(ヒラノ アキラ)
1949年横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院修了。静岡文化芸術大学名誉教授、沖縄県立芸術大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。前慶應義塾大学文学部教授。18~19世紀の西洋音楽史研究。特にドイツ語圏の作曲家作品研究が専門領域。とりわけベートーヴェンの全作品の分析的研究。『ベートーヴェン』(新潮社)、『人と作品:ベートーヴェン』(音楽之友社)、『音楽キーワード事典』(春秋社)、『ベートーヴェン事典』(東京書籍・共著)、『ベートーヴェン大事典』(平凡社・監修と共訳)等。音楽評論家として放送出演や「毎日新聞」等執筆。